2005J1リーグ第34節 アルビレックス新潟●0-4○浦和レッズ@ビッグスワン

絶対に勝たなくてはならないリーグ最終戦、4-0の快勝。
他会場の結果がなかなか発表されない。私のいた位置からは、ベンチの動きなどは全く見えない。「どうだったの?」
選手の動きの鈍さから、「もしかして…」と思った瞬間オーロラビジョンの表示が変わり、ガンバが4-2で勝ったことを知った。そっか……ダメだったか。
帰りの新潟駅で言葉を交わした何人かの同志は「勝ったのに負けた、みたいな……タハハ」と、一様に複雑な表情を浮かべていた。私たちもそう。
でも正直なところ私は、リーグ戦の締めくくりにふさわしい、内容的にも結果的にも素晴らしい試合を観ることができて、かなり満足していたりする。優勝できなかったことは本当に残念だけど、去年のCSみたいに、悔し泣きをするような心境にはならなかったというか。
今季、一時は最下位まで転落して、その後持ち直してからも3位の壁を越えることはできなかった。それが最終順位は2位! よくやったな〜と思うよ。もしもこの試合で負けたり分けたりしてたら、5位に落っこちる可能性だってあったんだし。
……そんな感じで、かなりサバサバとした気持ちで新潟を後にした。



それにしても、今日は本当にいい試合だったなぁ。かなり観やすいエリアにいたにもかかわらず、例によって細かいことは覚えていないのだけど。
アルビの予想外のグダグダさ(ほんと想定外だよ。さぞモチベーションが高いんだろうと警戒していただけに)に助けられた部分もあるんだろうけど、立ち上がりから積極的で、最後まで集中の糸が切れることがなかった。基本的にネガティ部な私が、前半終了の時点で「今日は勝つな」と思うことなんて珍しいよ、ほんとに。
前半に2点獲ったせいか、ものすごく落ち着いているというか、余裕すら感じられた(「相手をなめてる」とかそういうんではなく)。これまで、大一番で気合が空回りしたり、主導権を握れなくて焦ったりしている様を見てきただけに、最後の最後で「集中力」と「気持ち」と「組織力」と「個人技」がピタッと噛み合った感じがしたのは、本当に嬉しいことだった。
開始早々、セットプレーからゴールを決めたのはホリだったんだね! ゴール裏から「ホ・リ・ノウチ!」コールが飛び出すまで、誰だか判らなかった。ロビーのFK→そのままゴールもお見事。トミーのゴールは、個人的に一番グッときた。「トミー、今日は絶対に絶対に点を獲ってくれ」と思っていただけに。「暑いのとか寒いのは嫌」「温泉に行くとかならいいんですけどねぇ」(笑)と言ってたヤマのとどめゴールも、やるじゃん!と思った。
アルビの選手の間を、ポンポンと小気味よくすり抜けていくパス交換には興奮した。そして、アルビのブラジル人トリオが全く怖くなかったのも、守備陣のおかげだなぁ……と。最後の方、リマのFKで「!!!!」と思った瞬間があったけど、都築がビッグセーブ。坪井のオーバーラップは、古参サポのOさんが「あれは見てて泣けた」と言っていた。
あんまり試合中継のビデオを見返すことはしないのだけど、今日のビデオは調達せねば。



今日の席はメイン指定2層のアウェイ側、かなりてっぺん近く。このエリアは9割がレッズサポだったのだけど、どういう訳か、私たちの席の周りはガラガラ……。私たちの後ろにほとんど人が来ない=立ってても迷惑がかからなさそうってことで、練習の時からずっと立ったままマフラーを掲げて歌ったりしていた。ゴール裏じゃないけど、今日はやっぱり、立って心をこめて応援したいよ。
そのうち、同じような考えの人たちが何とな〜く集まって、10人前後で声を出し続けていた。やっぱり、ちゃんと大きな声を出す人がひとりでもそばにいると、全然違う。とてもやりやすかったし、得点の度に周りの人たちとゴール裏感覚でハイタッチできたのも、嬉しくて楽しかった! 結局、ブランケットとかは使わなかった。
そうそう、ハーフタイムに、「後半の闘いに備えてどうぞ」と龍角散のど飴をくださった女性の方、ありがとうございました。冷気が喉に入り込んできてキツかったので、とっても助かりましたよ〜。
遥か下の方、赤と黒に染まったゴール裏で、中心部の辺りだけ肌色だったのを見た時は、並々ならぬ気合いを感じてホロリと来そうになった(あの一帯だけ湯気が上がってたんじゃないだろうか)。

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