2006J1リーグ第6節 浦和レッズ△0-0△名古屋グランパスエイト@埼玉スタジアム

手詰まり、閉塞感……そんな言葉が浮かんでは消えるような重苦しい試合内容だった。負けに等しいスコアレスドロー
おまけに、前半終了の頃から降り出した雨は試合終了後には土砂降りに。傘があまり役に立たず、身も心も寒々とした状態で歩く浦和美園駅への帰り道は、長かった上に混んでいた*1……何だか、とても嫌な感じに疲れた。


それでも前半は、圧倒的にレッズペースで攻めていた。グランパスはかなり引いて守りを固めていたものの、伸二はシュートをまた派手派手しく宇宙に打ち上げてたし(あんまり力まないで〜)、ゴールネットを揺らしたものの、オフサイドの判定で認められなかったゴールがあった。
シュートしてもクロスを上げてもグランパスDF陣に跳ね返されるさまは、某国内サッカー板の1001表示を彷彿とさせた。それに川島が当たっていて、結構ファインセーブされてしまった感じ(私がファンサカで使ってた時は、連続3失点とかしてたくせにー! 川島ー!!)。とはいえ、決められるべき時に決められなかったのは本当に痛い。


後半は修正して何とかしてくれるだろう、と思いきや、何も変わらず。いや、選手の足が止まっちゃったことやミスの連発もあってか、むしろ悪化していた。足元へのパスばかりだし、なんであんなに狭いところ、狭いところへと向かっていくようなプレーをするんだろう?と首を傾げてしまうような状態。中央に密集しちゃってサイドを全然使わないのは悪い時のレッズの癖だと思うけれど、後半はそれがひどくなっていた。アレがポツンと孤立している姿に、去年のマリノス戦@埼スタを思い出してしまった。
彼曰く、選手が言い争ってる姿をたびたび見かけたそうで、選手間の意思の疎通がイマイチ上手くいってなかったのかな、と思う。
負傷明けの藤田が途中交代で入ってきた時は「ゲッ! 嫌な流れの時に一番嫌な選手を…」と焦った。中村直志(大森だったかも)、本田(寒い中、一人半袖で気を吐いていた)のシュートにもめちゃめちゃ焦った。そしてまたもや、ボールがゴールに入ったもののオフサイド判定orz 
今日も流し気味の審判だったこともあってか、シトンやロビーが何回か激怒していて、ちょっとハラハラしてしまった。グランパスの試合を観た時毎回書いてる気がするけど、古賀のプロレスまがいの羽交い絞めディフェンスはいい加減にしろよ、と思う。


守備は、ほぼいつも通り頑張っていたのでは。1トップだった玉田が仕掛けようとした時、坪井と啓太とで挟み撃ちするような感じでボールを奪い取ったプレーは「おっ」と思った。あと、闘莉王がレッズゴール方面に向かってリフティングっぽくボールを蹴ってる時、玉田が「隙あらば」って感じで後ろにピタッとくっついていて、「闘莉王、後ろー!後ろー!」と、周りの人たちが総ドリフ観客状態で叫んでいたのにはちょっとウケた。


とにかく、選手たちは見るからに精彩を欠いていた。消えちゃってる選手もチラホラいたし。次節まで1週間空くし、ゆっくり体を休めて修正して欲しい。それと、ギドは開幕前のインタビューで「(層は厚いけれど)調子の良い選手を使う」と言ってた気がするけれど、その通りにして欲しいなぁ。
長いシーズン、こういう時もあるんだと思って切り替えよう。でも正直、グランパスを観ていて崩せない相手ではないと感じただけに、痛い引き分けだったなぁ。グランパスはもう、見るからに引き分け狙いだったし、泥沼からの脱出のきっかけとなりそうな結果だったんだろうけど。


あと応援、今日はグダグダだった……。前の2戦よりも人が少なかったことと、当日抽選で以前より早い番号を引いたこともあってか、普段と同じエリアながらも10列以上前の方に陣取っていた。前2戦よりクルヴァに近いので、熱度が高くなるであろう場所。なのに、普段以上に自分の声がよく聞こえ、一体どうしちゃったんだろう、という感じ。あのエリアでコールがズレるなんてありえない。風が強かったから? それと、こちらの応援中に相手の応援が聞こえるなんて普段はまずないのだけど、今日は聞こえた時があって、ちょっとショックだった。
試合前、コールリーダーが「おまえら、今日は油断なんかしてねぇよな?」「簡単に勝てる試合なんかねぇんだよ!」「浦和はいつでも挑戦者なんだよ!」というようなことを言っていて、皆、改めて気を引き締めて臨んだ筈なのだけど。
ただ、声を枯らして「アレ浦和」や「PRIDE OF URAWA」を歌いながらも、「これはスコアレスドローのまま終わってしまうかも……」と感じてしまったのは、今季初めてだった。ゴール裏にいる者として、選手の後押しをしつつもそんなことを考えてしまうようではいけない、とは思うのだけど。水曜の駒場でひいた風邪を治して頑張ったつもりだったけど、私もダメだったな……。



●今日のグランパスサポの応援

去年の5月(GW真っ只中)ほどではないけれど、ジュビロ以下セレッソ以上って感じの人数が来ていた。

  • 赤、黄、黒を基調にした、紋章や国旗っぽいデザインのダンマクが多いな〜と思った。
  • 鯱マークの小ぶりなダンマクが最前列に。
  • 上の方の空きスペースに、細長いダンマク多数を並べていた。赤・黄・黒の地の「名古屋の力を見せてやれ」、赤地に黄文字の「UPPERS」、赤と黄の地に黒字の「ROSSO」と「GIALLO」など。
  • 縦に置いていたダンマクのうち1枚は、こちら側からは文字が読めなかったのだけど、彼が「パチンコ屋の新装開店みたいな幕だなぁ」と言っていた。
  • 選手個人ダンマクは、最上段に「大森」(赤い布に白文字)、「大森征之」(黒地に赤文字)、「藤田俊哉」。メイン寄りの壁に「杉本恵太」(鯱マーク入り)、「SUPER LEFTY玉田圭司」。
  • 最上段の一番右に張ってあった「本田圭佑参上」。白い布に黒い墨文字(?)で書かれていて、組関係の事務所の壁に貼ってありそうな雰囲気だった。
  • 声出し系のサポーターは上段、ゴシック文字で「UN」と書かれたダンマクの上に集まっていた(ゲーフラがそこに密集してた)。そういえばグランパスって襷はないんだっけ。
  • 「俊哉っ圭司、ナントカカントカ」と聞こえるコールがあった。たぶん空耳だと思う。
  • おなじみのチャントやコールは、「♪アーレー アーレー 俺たちーの名ー古ー屋ー」とか、「名古ー屋グランパス!」「ROSSO GIALLO、名ー古ー屋グランパス!」(「BOYS in RED, URAWA REDS!」と同じ)など。
  • 彼が「名古屋の応援って、一音に言葉を多くのせてる感じがする」と言っていた(それはレッズもそうだと思うんだけど)。その例として、「玉田ナントカカントカ!」というコール?チャント?のことを言ってたけど、それは聞き逃した。
  • とにかく、声がものすごくよく出ていた。こちらの応援が切れてグラサポの応援が聞こえた瞬間、びっくりしたほど。有志がタイコなしで声出ししていたセレサポはともかく、グラサポよりも人数が多かったジュビサポよりも圧倒的に声量があった。風向き、自分のいる位置などによって相手の声の届き方が違うとは思うけど、「勝たせたい!」という気合いをビシビシと感じた。そういう意味では、こちらは完全に負けていたと思う……
  • 試合終了後、静まり返るこちらに対して、勝ったかのように大喜びして選手を称えていた。その様子を見て「ああ、あちらにとっては勝ちに等しい引き分けなんだな」と改めて感じた。「古賀正ー紘!」コールはケッと思ったけど。


(過去のグラサポの応援に関するエントリ)
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20050501/p1
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20050424/p1

●頭ぐるぐるコール&チャント

「♪アーレー アーレー アーレー名古屋アレー アーレー アレアレー」

グランパスの応援で一番印象深い、「ラ・マルセイエーズ」のメロディのチャント。日本語の歌詞もあったみたいだけど、そこまでは聞き取れなかった。

*1:こんな天気じゃ、誰もレッズバーに寄る人がいなかったので。大雨の中軽快なBGMが流れているのは寂しい光景だった