ある女子高生の日記(注・15年前)

「過去の日記は人を恥ずかしさで震撼せしめる勢いがある」と書いたのは誰だったか。本棚の整理をしてたら、高校3年の頃書いてた日記が何冊かでてきた。パラパラ読んでみたけど、やっぱ相当恥ずかしいなありゃ。
「ああ、悔しさと腹立たしさと悲しみとで手が震える。」という書き出しの日があって、何をそんなに嘆いてるのかと思ったら「昨日に引き続いて私は、TM(NETWORK)がミュージックステーションに出たのを見逃してしまった。悔やんでも悔やみきれない」だと……。そして、その悔しさを細かい字で1ページに渡って延々と書き連ねてある(汗)。翌日の日記に「昨日の日記を読み返してみて、あまりの内容のなさに呆れてしまった」と書いてあるけど、それは反省したというより「昨日あれから“Just Pop Up”にTMはしっかり出てくれて、しかもテッちゃん(小室哲哉)とサンプラザ中野の対談もあって、かなりおいしかった」ため、悲しみが帳消しになったからであるらしい。……この15年後、バルサ-磐田戦の前に奥さんのKEIKOと一緒に突然出てきて演奏を披露した小室氏を、「何か寒いよね〜」と醒めた目で見つめることになろうとは、熱烈なファンだった当時は夢にも思わなかっただろうよ。その他、コンサートや宝塚を観に行った日、友達と何処かに出かけた日、修学旅行やイベントの際は1日に5〜6ページも書いていたりして、なんというか、幸せな高校時代を過ごしてたんだねぇ私。
ポエムを綴る趣味などはなく、その点震撼度は少なくて安心したものの、当時お気に入りだった曲の歌詞を書き写したページなどが唐突に出てきたりして、それはそれで赤面ものだった。TMとかレベッカとかプリプリのとかばっかりだし。