カミングアウト(←誰に?)&喫煙者のホンネ

大学に入った18歳の頃、友達が吸っているのを見て面白半分で真似て以来、モクモクと喫煙道を進むことになってしまった。百害あってたった一利(=一時的な精神安定)しかなし、と判っていながらも、ちょっとまだやめられそうにない。どうしたって髪や服に臭いはつくし、吸い始めてから確実に疲れやすくなった気がするし、やめればもう少し肌が綺麗になるんだろうな、と思ったりもするんだけど。最近では珍しく、うちの会社はほとんどが喫煙者で、仕事をしながら普通に吸える環境だったりする。アイデアが煮詰まるとチェーンスモーク状態になるし、嫌な電話をかける前は心を落ち着かせるために一服、かけた後は安心感とともに一服、なんてこともしばしば。
かばばさんの「喫煙ファシズム」(id:kababa:20050117)エントリを興味深く読ませていただいた。喫煙者としては、ここまで煙草が嫌われる世の中になってしまったんだから、吸う方は肩身が狭い思いをしても仕方ないかな、と思う。路上喫煙全面禁止も賛成だ*1。あと個人的には、灰皿のない場所では吸わない、赤ちゃんや子供、妊婦が近くにいる時は吸わない、席間の狭いお店では吸わない、吸わない人と同席して吸いたくなったら、吸っていいかどうか聞いてみる、分煙してないコーヒーショップに入ったら、吸ってる人の近くに席を取る……など、できる限り気を遣っているつもりではある。でも本音を言ってしまうと、喫煙席に座ってるのに、煙が流れてくると「いや〜ねぇ」とか言いながら、これみよがしに手でバタバタとあおぐオバサンとかはちょっとな、という気がしないでもない。禁煙席もあるのにな〜。でも、禁煙席と喫煙席は同じフロアにあったりする(=イマイチ分煙になってない)し、禁煙席の方がスペースが狭かったりするのが現状だから、仕方ないのか。
なので、店内にガラス張りの喫煙席があるタリーズや、「2F・禁煙席 3F・喫煙席」みたいなファーストフード店はありがたいな〜と思う。見た目だけではなかなか判別できない、煙草が嫌いな人の存在を気にすることなく吸えるから。こういうお店がもっと増えることを切に願うばかり。あとは、スタバみたいに「コーヒーの香りを邪魔するから喫煙するな!」とすっぱり宣言してくれた方がかえって助かる。お茶を飲みながら吸いたい時は行かなければ済むことだから。
大阪の「ムジカ」という紅茶専門店では、灰皿に「お茶の味をより楽しむために、ちょっと煙草を我慢してみませんか」というようなことが書かれたカードが置いてあって、心憎いなぁといつも思う。まぁ、紅茶専門店ではさすがに吸わないけど。嫌煙運動に「喫煙者を迫害するな!」と怒っちゃうような人でも、このカードを見れば自然に「あ、今はやめとこうかな……」と感じるんじゃないだろうか。実際、ムジカはオフィス街にあるうえ、喫煙席・禁煙席が特に分かれていないのにもかかわらず、吸ってる人をほとんど見たことがない。
それと、私はアロマテラピーが趣味なんだけど、やはり愛好者の間では、煙草及び喫煙者がもんのすご〜く嫌われている(無理もない)。「アロマテラピー検定の後、喫煙所で煙草を吸ってる人がいたけど、アロマ好きなのに信じられないですね!」みたいなノリで肩身が狭い。そんな状況のなか、2ちゃんのアロマテラピースレで「部屋の空気を綺麗にするのにオススメな(精油の)組み合わせはありますか? 実は喫煙者なんです……」と書き込んだ人がいた。それに対して「喫煙者の方にこそ、アロマテラピーをおすすめしたいかも……。空気を綺麗にするならレモンやペパーミント、云々」というような答えを返していた人がいて、個人的に嬉しくなった。なんというか、喫煙者を一方的に排除するだけじゃなく、立場を考えてくれたうえでの親切な回答だったので。
うーん、長い割に要領を得ないな。要するに「喫煙者はバカ、消えろ」「うっせー自由に吸わせろヴォケ」みたいな感情的なやりとりをするよりも、それぞれ相手の立場を尊重してやりとりすれば、お互い嫌な思いをせずにいい方向に行くんじゃないかな、と。勿論、私たち喫煙者が最大限の心遣いをしなければダメだけど。

こういう興味深いサイトもあり。コラムが面白い。
Go smoking→http://www.go-smoking.net/top.html
ここの「嫌煙者からのご意見」の「マナーを守れ」「ごはん食べてる時に吸うな」とかは同感だけど、煽り系ご意見(氏ねとか煙草吸う女はヴァカとか)を読むと、「うるせーおまえこそ」と思う……

*1:そうでもしないと、歩き煙草&ポイ捨て野郎は絶対やめないだろうし。それと、残念なことに浦和レッズのゴール裏には、喫煙所じゃなくて席で(!)煙草を吸う輩がいるようなので、これはもうクラブ側に厳しく罰して欲しい