そして静かに心は離れていくと

公式サイトの正式発表を見て、改めて心臓を鷲掴みにされたような気分になった。ギドへのバースデープレゼントがこれとは……。

■05.01.24 [ 山瀬功治選手 横浜F・マリノスに完全移籍のお知らせ ]
山瀬功治選手が、横浜F・マリノスに完全移籍することになりました。

横浜F・マリノスでは、山瀬功治選手(浦和レッドダイヤモンズ)の移籍加入が決まりましたのでご案内致します。契約期間は、2007年1月31日迄となります。

昨日のエントリーでアイタタな会話を載せたけど、スポニチのニュースを知らされた時真っ先に感じたのは、「悲しみ」よりも「怒り」だった、正直なところ。「あなたにとって、浦和レッズは単なる踏み台&治療施設だったんですか、そうですか」と。逆ギレといってもいいかもしれない(苦笑)、実際彼にそう言われたし。サポなんて自分勝手なもんだ。それでもなお、「正式発表はまだだし、もしも今からでも間に合うなら考え直して〜。残ってくれ頼む〜」と一縷の望みを抱いていたんだけど、蜘蛛の糸をプッツリと切られちゃった。今はただただ残念で……。
本人が(おそらく)悩みに悩んだ末に決めたことなんだから仕方がない。年末に移籍報道があった時、「放置は黙れ」とか思ってたけど、あの時点ですでに山瀬の心は決まっていたんだろうな。なんかもうちょっと他に方法はなかったのか、って気がしないでもないけど、別に間違った方法をとってる訳ではないんだよね。私たちが納得いかないってだけで。



昨年、怪我をしてから、自分の中でこのままでいいのかという漠然とした不安や違和感があって、そうして蓄積された様々な思いをリセットする為に、移籍という形を選びました。

「ええい、1からやり直し!」ってことなのか。それとも、新天地を求めて厳しい環境に行こうとする屯田兵のDNA*1が疼いたのか。
いずれにせよ、今のレッズには山瀬を思いとどまらせられるような魅力がなかったんだ、もしくはよっぽど不満に感じる要素があったんだ、あのマリノスの方がよかったんだ、と考えると悔しくて悲しい。……ああでも、せめて復活するまでは出て欲しくなかったなぁ。レッズのユニ姿で活躍する山瀬をもう一度観たかった。それで「エンターテイナー」の山瀬チャントを力いっぱい歌いたかった。本当に残念だ。
マリノスには奥がいるし、もしも復活して控えに甘んじたとしても、「自分の存在意義が……」などと女々しいことは言わず(実際に言ったのかどうかは判らんが)、レギュラー奪い取ったるぜドリャァァ、くらいの気概を持ってやってください。そしてレッズ戦にスタメンで出てきてください、もうボッコボコに叩き潰すから(勿論試合結果&内容で、という意味)。それで、「レッズの核を引き抜いた、イヒヒ」と思ってるであろう岡ちゃんに一泡吹かせられれば、こんなに気分のいいことはない。今からマリノス戦に対するモチベーションが無駄に上がっていたりする。でもブーイングはしない。「ブーイングする気もしねーよケッ」とかではなく、単にブーイング苦手派なので。
レッズの選手じゃなくなったので、今までのように応援はできない。でも、どうしてるかは気にするとは思う。とにかく、膝が早く治るように祈ってます。それと、山瀬自身は納得がいかなくても、去年のレッズの2nd優勝には充分貢献していたと思ってるよ。8月からの埼スタ開幕3連戦*2は本当に楽しかった。私にとっては短い間だったけど、どうもありがとう。


冬のオフシーズンを初めて体験した私は、今回のように、大好きな選手が去ってしまうのは日常ちゃめしごとなんだと肝に銘じなくては、と改めて思った。永井の代理人はよく知らないけど、達也は今からでも代理人を替えた方がいいのでは……。中田コの件も現在進行形だし、またこんな風に気を揉んで、サポが釈然としないままチームを出て行かれるのは沢山だ。

*1:山瀬スレだったかで見かけた気がする

*2:ヴェルディ戦、ジュビロ戦、ナビスコ準々決勝マリノス