『マニアのためのインテリア』出版希望

3月下旬に起きた上階からの水漏れ事故をきっかけに、自宅をリフォームすることが急に決まった。6月中旬工事開始、しかも一番狭い部屋から手をつけるという。それって私の部屋(5畳)じゃん! もう、泣きながら自室の片付けに追われる日々。
私は幼い頃から部屋の片づけが大の苦手だ。『ちびまる子ちゃん』のまる子みたいに、母親にしょっちゅう「部屋片付けなさい!」と叱られていた。しかも物が好きなので沢山買い込むし、物への執着心が強すぎてなかなか捨てられない。その結果、自室は倉庫と化すことになり……。一時期『片づけられない女たち』という本が話題になったけど、ざっと立ち読みして、あまりにも自分に当てはまる部分が多すぎて慄然とした(1枚の領収書にまで思い入れが……ってことはないけど)。でもあの本、なんで「女」なんだろう。「片づけられない男たち」はいないんだろうか。
本、CD、コスメ、コレクションしてるグッズ、おもちゃ。この辺りは、普通の人よりは多く所有してるだろうと思われる。洋服だって結構ある。特に本は、財布が許す限り読みたいものをポンと買うタイプなので、すごい冊数になっていた。本棚からはとっくにあふれ出し、まるで商店街の古本屋さんのように、山積みの本が何列もドカドカと並んでるような状態。まるで蔵の整理でもするような感じで、本の整理を始めた。
まず雑誌。……なんで98年の「ぴあ」とか「週刊ビッグコミックスピリッツ」とかいちいち取ってあるんだよ! 要らないだろうこんなの! 93年頃の「CREA」も! かつて毎号読んでいた「キネマ旬報」や「ROCKIN' ON JAPAN」もてんこ盛り。その他音楽雑誌、映画雑誌、女性誌のコスメ特集やムックも大量。これらは迷わずサクッと捨てる。デザインが素敵なもの、好きなアーティストが表紙のものだけ残すことにした。書籍は「2回以上読み返している」ことを基準に選別。そうして、自分の身長分(158cm)×10以上の数の本を処分した。よく整理整頓特集なんかに「思い切って捨てると気持ちがいい」などと書いてあるけど、私は全然気持ちよくない。むしろ、身を切られる思い。10年前に捨てて、未だに後悔してる本だってある。
こうして吟味したにもかかわらず、まだいっぱい本がある……。水漏れのせいで早々にリフォームしてもらった天袋が空いてるというので、ハードカバーを250冊収めた。それでも入りきれなかった分が段ボール7個ほどある。非常に気がかりなのは、私はあと3年以内くらいには(←遅すぎ)この家を出るだろうってこと。こんな大量の本を収められるような部屋に住めるんだろうか。コレクションしてるグッズだって段ボール7箱(現時点で)あるのに。


今回、インテリア関係の雑誌も結構処分した。昔の「anan」のインテリア特集は結構好きだったけど、参考例が全然役に立たないんだよね〜。だって、物がめちゃめちゃ少ないんだもん。そりゃ、シンプルでスタイリッシュな暮らしができるだろうよ。でも私、物が少ない部屋って嫌いだ。物、特に本やCDやDVDといった文化系アイテムの少ない人生なんて、生きてて何が楽しいんだろうかとすら思う。うちの父親がそういうタイプだけど、我が親ながら信じられん。某フランス映画で撮影に使われてた常盤響氏の部屋マンセーだ。
そういう訳で、文化系アイテムを多く所有する人やコレクター(要するに「オタク」か?)など、基本的に「物持ち」で、かつインテリアにも工夫してる人(←ここ重要)を紹介するような本、もしくは整理術みたいな本ってないのかな。「マニアのためのインテリア」「M崎勤の部屋にならないための指南書」みたいな。あったら買うのに。