2006J1リーグ第11節 ジェフ千葉○2-0●浦和レッズ@フクダ電子アリーナ

あまりの壮絶な負けっぷりに、もう何と言ったらいいのか……。

  • 一緒に参戦した彼:「よかった印象が何もない」
  • NHKの中継を見たというサッカー観戦素人の父:「いやー、ジェフの選手は皆よく走るねー。すごいスタミナだな」
  • 同  母:「レッズどうしたの? 今日は手も足も出ないって感じだったじゃない」

この3つの言葉が、今日の試合内容を判りやすく表しているのではないかと思う。
運動量、組織力、連動性、アグレッシブさ、攻守の切り替えの速さ、気持ちの強さ、全ての点においてジェフに負けていた。
いくらレッズが相手によって戦い方やフォーメーションをほとんど変えないチームとはいえ、上り調子のジェフに対して全くの無策で(としか思えん)対峙し、しかもコンディションの悪い選手を無理矢理出場させてるんじゃ……。


立ち上がりからジェフの気迫に呑まれて受け身になり、セカンドボールを全然拾えず、空中戦もことごとく負けていた気がする。オフサイドだったものの、前半にレッズのゴールネットが2回揺れてるので、実質的には4-0で負けって感じ。レッズのチャンスというと、後半、シトンの惜しいヘディングがあったくらいしか思い出せないや。チャンスとは言えないけれど、前半、坪井がドリブルでガーッと上がった時は、どよめきが起きてたっけ。それと、ロビーは休養明けってこともあって、かなり頑張っていたと感じたのだけど、それは私たちだけなのかな?
選手は「ジェフの運動量に負けて」って口々に言ってるけど、そんなことは試合前から判ってた筈では? まさか、某レッズ系ケータイサイトの「千葉戦の見どころ」で、某Kさんが書いていたデムパ文(非常に失礼な言い草だけど、何言ってんのこの人、と読んで思ったので)を鵜呑みにしていた訳じゃあるまいな?
ちっこい身体で縦横無尽に動き回る羽生、ギシにまでプレスをかけてくる巻といった危険な選手たちを、たびたびどフリーにしていたのには唖然とした。前半、闘莉王のフィードをロビーと伸二が揃って棒立ちで見送り、ストヤノフの足元に難なく収まった場面を見た時は、口をあんぐりと開けてしまった。まるで、ボーリングでスプリットになったピンの間をボールがスルッと抜けていってるみたいだったよ……。
それとシトンがドリブルしてる時、他の選手が歩いてるのを見てがっくり来た。ジェフは皆走ってるのに、何で歩いてるのー? シトンにボールが入った時のフォローが少ないのはずっと気になってたけど、昨日はひどかった。巻にボールが入った時、次々に飛び出してくるジェフの選手の動きとあまりにも対照的。同じ3-6-1システムなのに、こうも違うとは。というか、シトンの1トップは、もういい加減限界じゃないかと思う。負担がすごくてシトンも可哀想に感じてしまう。
走れないというのは、疲れも勿論あるんだろうけど(でもそれはジェフだって同じでは)、体調が悪かったり調子の上がらない選手は思い切って外すことはできないんだろうか。そのために選手層を厚くしてるんだろうになぁ。酒井がスタメンに入ってなくて、最後まで出番すらなかったのはびっくりだったよ。
こんなことを書いたら怒られそうだけど、キックオフから一方的に攻められ続けてほとんど反撃できず、前半の途中で「このままじゃ負けちゃうんじゃないか」などと思ってしまったのは、今季初めてだった。それを何とか打開できればと、コーナー自由席から声を出していたのだけど、結果的に後押しにならなかったようで、現地参戦できなかった方々には申し訳ない気持ちでいっぱいだ。


あと、主審への抗議はもういいよ……。確かに現地では、なんでシトンがPA内で倒されたのにシトンにカード? ゴルァ!吉田ァ!!とか思ったりしたし、ストヤノフめ上手くやりやがるな、と感じたシーンもいくつかあった。でも今日みたいな展開のなか、激昂して主審に詰め寄ってる姿を見て、「またか」と正直うんざりしてしまった。シトンやロビーが審判へのフラストレーションを溜めつつあって、それがプレーにも出てしまっているように見えるのが気がかりなのだけど、「馬鹿な審判に当たっても腹を立てない練習」とか、メニューに加えてくれないかなぁ。今日なんてそもそも、審判云々とかいう以前だったし。 


オシムの試合後コメントの「浦和の敵は浦和」という言葉が身に沁みる……。まさに言い得て妙だ。
そしてジェフは、スタート時にほんとに調子が悪かったの?と思うほど。悔しいけど巻はすごかったし、ちぐはぐ・バラバラなレッズに対して、11人がひとつの生き物(巨大なアメーバとか)みたいに連動して動いてるんだよなぁ。これはいつも感じることだけど。ロスタイムの2点目は、ショックのあまり誰の得点なのか判らなかったのだけど、あとで彼に聞いたら中島だそうな。
レッズの選手も、あれくらいひたむきに走り、ボールに喰らいついて欲しいと心から思った。今回、「ひたむきさ」の代表格みたいな啓太が出場停止だったのは、やっぱり痛かった。


個の力量の違いや相手のミスなどで上手く勝ち続け、うやむやになってたレッズの弱点が、ついに大暴発してしまったって感じのこの試合。非常に凹む内容&結果だけど、ここまで完膚なきまでにボッコボコにされた方が、次回からの修正などしやすいのかも……と思いたい(涙)。次のアントラーズ戦まで時間が無いけれど、皆ついていくので、ギドも選手もよろしく頼みます……



●この日のジェフサポの応援

スタンドの黄色率、去年の11月より全然上だった気がする。シーチケ所有者が増えたこと、千葉・市原市民優先購入などで確保していた人が多かったってことだろうか。あの時みたいに、ホームゴール裏に近い場所にレッズサポがいるwってこともなかった。

  • 以前見かけた「世界で一番ココが好き!」ゲーフラの持ち主が、待機列にいる時から高々とそれを掲げていた。いつもと違って、待機列に俺含めたレッズサポが多く混ざってたりするような状態に対抗してるのかな、と思った。
  • ジーコが観に来るからか、ゴール裏最前列のど真ん中に「ZICO監督!MAKI & ABEに日の丸を5.15」というようなことを書いた白ダンマクが張られていた。
  • 例のポエム白ダンマクも健在。
  • バックスタンドに張ってあったダンマクで目に付いたもの。「ゴールをめざせ! 山岸智」(水色が使われていてさわやかな雰囲気)、黄色い地に緑の文字の「加藤韻」(字が汚い)、グレーの字に白い丸っこい文字で「くしの」、「勝者のメンタリティー」、「5 ИЛИЯН」(これでストヤノフと読むんだ)、何故か赤い地の「YUTO Furia SATO」(Furiaって何だろう)など。
  • キックオフ45分前からコール開始。新曲らしきチャント(詳細は覚えてない)を何度も何度も歌っていた。
  • でも跳ねてるのはほんと、バンデーラが張られた真ん中の1ブロックだけだなぁ。
  • いつもの「ALL YOU NEED IS FOOTBALL」デカ旗を出していた。
  • ストヤノフのチャントは初めて聞いたけど、暗めの曲調だった。
  • 「レッツゴージェフ」はやってた。
  • ジェフのセットプレーの時、中央からちょっとバックに寄った辺りの最前列にいた8人が、1枚ずつ「ア」「タ」「ッ」「ク」「チ」「ャ」「ン」「ス」と書かれたカラーボードを出していた。1枚ずつピンクとかグリーンとかブルーに塗ってあったけど、アタックチャンスって何なんだ一体。児玉清の顔が頭をよぎったぞ。
  • でも1度、並び順が狂って、「ア」「タ」「ッ」「ク」「チ」「ン」「ャ」「ス」になっていた。あわてて「ン」と「ャ」のボードを入れ替えてたけど、アタックチン安……真剣に「浦和レッズ!」コールをしていた時だったのに、それを見た瞬間吹き出しそうになり、笑いを噛み殺してコールを続けた。ひょっとして、こちらの戦意を下げさせる作戦だったの?
  • また「オブラディ・オブラダ」を聞く羽目になるとは……orz


(過去のジェフサポの応援に関するエントリ)
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20060219/p1
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20051123
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20051005
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20050831/p1
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20050508
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20050220
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20041002
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20040724

●頭ぐるぐるコール&チャント

「♪オーオーオオ オーオーオオ オオオオー」

「アッコちゃん」が復活したようで、マフラーを回しながら何度か歌っていた。ゴール裏だけじゃなくてバックのサポも。でも「い・ち・は・ら!」部分や「市原ー 市原ー 市原ー」部分がどういう歌詞に変わったのかは、全然覚えてないや……。