2006FIFAワールドカップ 決勝トーナメント1回戦覚え書き

ワールドカップは開幕から毎日ほぼ1-2試合ずつ観てるんだけど、ながら見が多いことと、各国のサッカー事情や選手にイマイチ疎いせいもあって、Jリーグほどは入れ込めなかったりする。連日、ソーセージやら仔羊の赤ワイン煮込みやらシュラスコやらフィッシュ&チップスやらをどんどこ出されて「珍し〜い」「すご〜い」って食べ続けてるけど、もうそろそろお茶漬けやうどんが恋しくなってきたような感じ。
でも、日本戦3試合orz以外何も記録を残さないのも勿体ないので、試合数の減った決勝トーナメントからちょこちょこっと書いておくことにした。

◆ドイツ○2-0●スウェーデンミュンヘン

立ち上がりからペースを握ったドイツが、サクサクッと2点ゲット(得点はいずれもポドルスキ)。おまけにスウェーデンは前半で1人退場。そしてPKでラーション、思いっきり宇宙へ打ち上げorz 終始ドイツペースで、試合の入り方は重要だな〜と改めて実感。

◆アルゼンチン○1(延長1-0)1●メキシコ(ライプツィヒ

両者の意地が激突した面白い試合だった! でもLIVEは前半で撃沈してしまい、再放送で改めて観た。セットプレーからメキシコ先制点、その数分後にまたもやセットプレーでアルゼンチン追いつく。ショートパスをつなぎ、サイドを使って攻撃を仕掛けるメキシコ、苦しみながらもアイマールテベス、メッシを投入して反撃に出るアルゼンチン。結局延長戦前半、マキシ・ロドリゲスボレーシュートが決まってTHE END.
それにしてもメキシコよかったなぁ。グループリーグからもっとちゃんと観ておくんだった。選手プロフィール見ると皆そんなに身長高くないし、日本もあんな風な攻撃ができるようになって欲しい。国歌斉唱の時の、ウルトラマンみたいなポーズも勇ましくて素敵だったしw ついでに、セルビア・モンテネグロ戦では大はしゃぎだったマラドーナが、ムスッとした表情でおとなしく着席してたのも印象的だった。

イングランド○1-0●エクアドルシュツットガルト

グダグダな試合にケリをつけたのは、ベッカムの直接FKでのゴール。体調悪いのにきっちり決める辺りはさすがだ(どっかの国の誰かも見習えよ)。ルーニーの1トップは厳しいんじゃないかと感じたけど、相手DF3-4人をすごい勢いでかき分けて突進しようとする辺りもさすが(どっかの国の(ry)。しかし、ここまで全試合を観てるのってイングランドだけなんだけど、なんかこう、ピリッとしない内容が多いような気がする。
で、この試合の最大の楽しみは、ドイツ合宿2日目にして、天皇杯優勝の賞金で買ったVIP席で視察しているというレッズの面々が、果たして映るだろうかってことだった。客席が映った時に必死で探したんだけど、全然判らず。もしもレッズが世界に名を轟かせてるチームだったら、カメラに抜かれて、「今日はドイツ合宿中の浦和レッズの選手たちが観に来ているようです。……あ、長谷部と田中達也ですねぇ」とかアナウンサーに言ってもらえたかもしれないのになぁ、なんて思ったりした。もっともっと強くなって、浦和レッドダイヤモンズ世界に羽ばたけ!
相馬がREDS PRESSで「サッカーファンとしては超つまんない試合でしたね」と語ってたけど、こんなのまで着てたのか。楽しそうじゃん(笑)。

ポルトガル○1-0●オランダ(ニュルンベルク

これは観てないんだけど、試合結果を確認してビビった。たたた退場4人て。イエローカード16枚って。家本やジョージや西村が可愛く見えるよ(見えません)。

◆イタリア○1-0●オーストラリア(カイザースラウテルン

ヒディング相手ってことで、アズーリはさぞ闘志をたぎらせていたんだろうと推察(「アズーリ」なんて普段使ってないくせに……>俺)。拮抗した内容だったと思うんだけど、後半早い時間にマテラッツィが1発レッドで退場(あの判定は厳しくないか?)。オーストラリアが攻め立てるも、イタリアは堅〜いディフェンスで耐えしのぐ。このまま延長戦突入か……と思った後半ロスタイム、イタリアがPKゲット、それをトッティが決めて試合終了! うおー、劇的。
グループリーグのvs.チェコ戦に続いて、イタリアの堅守ぶりを実感。でもオーストラリアも健闘してて、開幕前「日本が唯一勝てそうな相手」とか言ってた奴は出て来い!って感じ。

◆スイス●0(PK0-3)0○ウクライナ(ケルン)

これも観てないんだけど、「ひどい試合。凡戦以上の凡戦」(byいつも見てるケータイサッカーサイトのコラム)であり、シェフチェンコのPK失敗をチームメイトがカバーして勝つという「友情・努力・勝利の少年ジャンプ的な展開」(by愛読している非サッカー系ブロガーさん。この表現素晴らしすぎです)でもあったそうな。ふーむ。
それにしても、スイス無失点敗退というのは可哀想に。

◆ブラジル○3-0●ガーナ(ドルトムント

余裕かましてそうな王国ブラジルに、ガーナのガッツとスタミナが何処まで通用するかが楽しみだった。ガーナ、グループリーグのvs.チェコ戦ではすごいな〜と思ったので(チェコ応援してたんだけど)。でもブラジルはちゃっちゃと3点取ってしまい、おまけにガーナはアサモア・ギャンが退場してしまった。番狂わせがなくてつ ま ら ん 。
ガーナはいい攻めをしてたけどゴールを割れず……というか何度も宇宙に打ち上げ(ガーナの方がシュート数は多い)、対するブラジルは常にイケイケではないんだけど、やる時はきっちりやりますよ、みたいな印象。その辺のペース配分とか、そういう試合運びを可能とする基礎技術の高さ・成熟したコンビネーションなど、やっぱり強い国は違うよなぁ、としみじみ感じた。でも、3点差をつけられても、集中力を切らすことなくブラジルの攻撃をしのぎ続けるガーナにも感動。GKのキングストンが頑張ってたし。

◆スペイン●1-3○フランス(ハノーファー

ジダン最後の試合になるかもしれないってことで観た。いやー、若くて勢いのあるスペインvs.ベテランばかり&調子がよくないらしいフランスだったら、てっきりスペインが勝つだろうと思ってたんで……ジダン様、そしてビエラ様ごめんなさい。
ジダン云々は抜きにしても、緊迫感漂う面白い試合だった。スペインPKで先制→フランス前半終了の少し前に追いつく→1-1のまま試合は動かず。後半38分になって、ジダンのFKをビエラがヘッドで叩き込んで勝ち越し、さらに後半ロスタイムにジダンが駄目押しゴール! これはまた劇的な。でも、もしも私がバルセロニスタだったら、あの3点目を観た瞬間に憤死していただろうと思う*1。スペインは今回も勝ち上がれなかったなぁ……なんでシャビを代えたんだろう。

*1:バルサプジョルがマドリーのジダンにかわされた