2006J1リーグ第24節 浦和レッズ○1-0●清水エスパルス@埼玉スタジアム

 戦い済んで日が暮れて。


ああ、勝ってよかった。ホッとした。ここのところ、勝利の嬉しさよりも安堵感の方が勝る試合ばかりだし、もうちょっと内容は何とかならんのかと思ったりもするけれど、勝ったからいいのだ。たとえ、毎回毎回相手サポに「勝てる試合だったのに」「今日の試合で今後に希望を感じた」と思われたとしても。
それに、面白い試合だったと思うよ! ……GKマニア、DFマニアにとっては。でも実際、内容はサンフレッチェ戦よりもよかったのでは? 


ウォリアーで気合いを入れて始まった前半。高い位置からプレスをかけ、激しいぶつかり合いに勝ってボールを奪い取り、素早く前線に送る。以前、マリノスとの試合の時に感じたような、ヒリヒリするような緊張感と選手たちの気迫が伝わってきた。
皆さんも書いておられるけれど、特に目を引いたのはヤマ。よく走り、よく仕掛け、競り勝ちまくり。夏場の試合では、正直、何処にいるのか判らないような時もあったヤマなのに(ごめんなさい)、今日はものすごい存在感があった*1
この調子でいってくれよ〜と思っていた前半16分、ヤマのCK*2→アレのループパスを受けたシトンが、エスパルスDF陣が詰めてくる前に、角度のあんまりない位置*3からシュート、ゴール! いやー、さすがシトン。近くにいた人が壊れたレコードのように「すっげー! うめー!」を連発してたほど。


でも、その後は追加点を奪えず、苦しい時間帯が試合終了まで延々と続き……なんか、エスパルス戦ってこういうパターンが多いような。まあ「う〜む、これはマズい」と感じたのは、後半半ば以降、レッズの足が止まったり、選手が代わったりして完全にエスパルスにペースを握られちゃってからなんだけど。
後半、シトンヘディング→西部弾く→こぼれ球を達也決められずとか、シトンの宇宙開発とか、「今のは決めてくれよ〜」とサポ全員が頭を抱えて呻く場面がいくつもあった。あと、私を含めた多くのサポが「打て!打て!」と叫びまくってる絶好機の時にシュートを打たなかったりとか……うーん、勿体ないなぁ。決めるべき時に決められなかったのは厳しい。
達也はボールを果敢に追いはするけれど、フィニッシュのところでシュートを打たずに逡巡してるうちに、エスパルスDF陣が詰めてきちゃってボールを奪われたりして、スランプなのかなぁと思った。もっと勝負する達也を観たいなぁ……でも、焦るな達也、落ち着いて。
そしてシトンは、シュートを宇宙に打ち上げた直後、最近まで痛めてたのと同じ辺りを痛そうにしてて、そのうち倒れちゃってあわてた。で、レッズの選手が試合を止めようとしてるのに、エスパルスの選手はおかまいなしにプレーを続行してるんだもんなぁ。主審が止めようとしなかったとはいえ、あれにはムカついた。思わず「止めろよ!」と怒鳴ってしまったよ。シトン、大丈夫だろうか。


ただ、その苦しい時間帯を粘り強い守備で凌ぎきってくれたDF陣+ギシ、GJ!! 前半から、マルキーニョスに数回決定的なシュートを打たれたりしてたけど、ギシは今日もビシビシセーブしまくって危なげなし。そのマルキには絶対に絶対に点を入れられたくなかったのだけど*4、ホリが頑張って抑え込んでくれてた。何度「ホリ、頑張れ!」と拳を握ったことか。
そして、エスパルスの放り込みは、一人山脈の闘莉王が全部跳ね返してくれて頼もしかった。チョ ジェジンと何度かやりあってて、肘を入れられたり乗っかられたりしてたけど(相変わらずラフだねぇ(怒)>ジェジン)、「気合いで押さえました」(byヒーローインタビュー)とのこと。そうか気合いか。


それと、後半、ピッチに鳩が2羽いて、しかも絶妙なポジショニングだったのには笑った(最初は3羽だったような)。以前から、ボーイズマッチと練習の間とかに鳩がピッチを歩いてたりするのは見たことがあったけど、試合中、ああも堂々と長時間居座ってるのを見たのは初めて。すぐそばで緊迫した試合をしてるのに、よく逃げないなぁ……埼スタのピッチには、美味しいものでも埋まってるんだろうか。
試合終了後、彼と「あの2羽はマッチアップしてたのかねぇ」と盛り上がってたら、ネットの各所であの鳩たちが話題騒然でさらに笑った*5。皆、気になってたのねw 


今日のスタジアムの雰囲気はとても良かったと思う。「絶対勝つぞ!」という気迫に満ち満ちていた感じ。帰りの電車で、

長谷川健太「選手は最後まで戦ってくれたが、勝ち点が取れなかったのは残念。点を取られてから目が覚めたが、序盤は埼玉スタジアムの雰囲気に何人からの選手が呑まれてしまっているように見えた(略)」


http://www.jsgoal.jp/news/00038000/00038371.html

これと同じようなコメントを読んだ時は「してやったり!」とニヤリ(心の中で)。
私たちが声を枯らし、手拍子を続けるのは、レッズの選手の後押しのためっていうのが第一目的ではあるけれど、同時に、相手選手にプレッシャーをかける(=威圧する)ためでもある。それを少しは果たせたかな、と思って。もっともっと出来るはずだし、次節アウェイの西京極でもこういう雰囲気を作り出さなくちゃ、とも思うけど。


今日はデカユニを出すとは知らなかったので、スルスルと上から下りてきた時は驚いた。私がいた場所はちょうど境目で、隣の彼はユニの下に入り、私は外でユニの端を持っていた。
 ←階段の下から案内所までいっぱいいっぱい
そして帰る時、コンコースで目の前を丸めたデカユニが横切っていき、「時間のある人は手伝って!」と声がしたので、急遽撤収作業に参加した。数十人で階段の下に降ろして広げ、「せーの!」で少しずつ丸め、また数十人でわっせわっせと抱えて埼スタの倉庫まで運んでいったのだけど、これがめちゃめちゃ重いのなんの。終わった時は両腕が痺れた。改めて、これを管理しておられるROSSOさんたちの偉大さを実感した次第。いつも本当にありがとうございます。



●今日のエスパルスサポの応援

Aビジターエリアは久々に3ゲート分にまで広げられ、サポが満杯状態。個人的には、相手サポがいっぱい来てくれた方が気分が盛り上がる。こうでなくっちゃ!

  • ダンマクは枝村×2、高木純平×2、青山、矢島などが最前列に張られてて、いずれも橙・青・白辺りを基調に、名前だけを染め抜いたようなシンプルなものばかり(「疾風怒濤」「清水の守護神」みたいなキャッチフレーズはあんまり書かれてない)。その並びの久保山のダンマクだけは、ハートマークつきでややギャルっぽかった感じ。
  • 一番左のゲートに張られてた「KINGO」ダンマクは何の意味があるんだろう。金吾さんって名前の選手、エスパルスにいたっけ?
  • 次郎長イラストダンマクと思われるものも最前列に張られてたけど、こちら側からは笠しか見えず。
  • 黄色い地に山西(たぶん)の肖像画が描かれた小ぶりなダンマクが最前列にあって、そのすぐ上で、全く同じデザインのゲーフラが掲げられてた。天皇杯決勝でも出てた気がするけど、これは目立ってた。
  • 「一心橙体」ゲーフラも目に付いた。それと、白地にオレンジででっかく「7」と描き、黒字でごちゃごちゃと細かいメッセージを入れてたゲーフラはカッコよかったかも。
  • ジェジン向けの大極旗が数本、最前列で振られてた。
  • 練習の時から歌い踊り、相変わらず元気。
  • グレーのユニ?Tシャツ?を来たリーダーらしき人が、最前列でピッチに背を向けて踊りをとりまとめてるのが目に付いた。
  • 天皇杯決勝で出してた、オレンジと紺で横に細長い「La12」のビッグフラッグを練習の時に出してた。でも、Aビジターエリアの幅を超えてしまうせいか、無理矢理縦に出してたせいで「La12」の文字は横転。それを見たこちら側からは失笑が起こり、「たるんでるぞ〜」などの野次も飛んでいたw
  • エスパルスのロゴ入りのフラッグを出せばいいのにと思ってたら、選手入場の時に前段で出していた。結構ふくらんでた。
  • シトンが痛んで交代する時に「ワシントン!」と聞こえるコールをしてた気がする……けど、勿論私の空耳だと思われる。
  • 「♪オオオー オオオオーオー オオオー オオオオー」のチャントの時は、相変わらずマフラーを振り回し、ラストの「しみ〜ずエスパルス!」でマフラーを広げて掲げてるのが見えた。
  • 「♪オーレーオーレーオレオレ」とか「♪レー レレオー」とか「♪レ〜フォッサエスパールス」とか、半分ずつ立ったり座ったりする応援はやってたんだろうか?
  • 「♪ファイテンハホ〜(浦和を倒せ〜*6)」と聞こえるチャントは、やっぱり何て言ってるのか謎。


(過去のエスパルスサポの応援に関するエントリ)

●頭ぐるぐるコール&チャント

「(チャチャチャッ チャッチャッチャ チャチャチャッ)エスパルス!」

手拍子中心のこのコールはやっぱり耳につく。でも正直、今日のエスパルスの応援、チャントやコールはあんまり印象に残ってなかったりする(こちら側が、応援を切ってる時でも騒然としてたからかも)。

*1:ただ、後半の途中からは疲れたのか、敵にあっさりボールを渡しちゃうような変なミスを連発するようになっちゃったけど

*2:今日はアレだけじゃなくて、ヤマも何度かCKを蹴ってた

*3:現地ではそう見えた

*4:エコパでの前半戦の時、ゴール後にレッズサポを煽りやがったから。自分とこのサポに向かって喜べよな

*5:「鳩のスペースを見つける動き」とか「鳩の爆発的フリーランニング」とか「MOMは鳩」とか「鳩に通訳つけろ」とかw

*6:女子が甲高い声で合いの手を入れる