2ndステージ第10節 鹿島アントラーズ vs.浦和レッズ@カシマスタジアム

サポが60台のバスで敵地に乗り込む「3000人バスツアー」が開催されたこの試合。
朝が超弱い私は「AM8:00埼スタ集合」についていけず、12:00台の高速バスにて鹿島の国へ。それも、試合当日になって単独で行くことが決まってしまい(彼が数日前から風邪をひいていた)、保留にしていたチケットをあわててぴあで調達。時間がギリギリだったので指定を取ろうかと思ったけれど、周りの席が全員鹿島サポ=隠れキリシタン状態になると怖いので、アウェイ側のサポーターズシート(=レッズゴール裏)にした。これなら安心。
よく2chで、埼スタで1人観戦したい相手サポの「指定席でのんびり観ようと思うんですけど、レッズサポは凶暴と聞きます。SC席とか大丈夫でしょうか?」などという質問を見かけるけれど、その気持ちがちょっと判った気がした。
東京駅発の高速バスは赤/鹿半々くらいっぽかったけれど、実際にスタジアムに着いてみると、外の屋台はレッズサポだらけ。ゴール裏から見えるメイン/バックスタンドのアウェイ寄り指定席もレッズサポがほとんどだった。帰りの上野駅行きバスもしかり。どちらのサポか判別できない服装で行き、ゴール裏でユニ(←彼からの借り物。今日は「TRUE REDでスタジアムを埋めつくす」というコンセプトがあったので、ユニ着用がベストかと)に着替えたんだけど、そこまで警戒する必要はなかったかも(苦笑)。
今日の試合も両チーム選手の気迫、気合い、緊張感がすごかった。先制→追いつかれ→先制→追いつかれ、で前半終了、後半の終わり近くになるまで抜き返すことができなかったほど。ウォーリアー2回、さらに後半は「ゴールで俺たちを熱くさせろ」「PRIDE OF URAWA」が飛び出し、応援してる方はもう気が気じゃなかったけど、テレビで観る分には面白い試合だった。達也の2ゴールも嬉しい。
というか鹿島、本当に最近調子悪かったのか? と思ってしまった。
声がもうガラガラ。ゴール裏に行った後は大抵そうだけど、5日経った今も治らないのは前代未聞。

カシマスタジアムについて

カシマスタジアム、さすがに専用なだけあって、すごく観やすい! 個人的にはアルウィン日立台とで観やすさ3強(まだあんまりあちこち行ったことはないんだけど……)。
キックオフ40分前くらいにのこのこ行ったんだけど、通路の手すり際を確保できて、跳ぶのに楽なうえ、ピッチもよく見えた。すぐ下の方を鈴木(師匠の方)が髪を振り乱して(笑)横切ったり、エメが足の裏でボールこねながら相手DFと対峙したり。でも、アルパイが鈴木師匠の後ろ髪をつかんで引き倒したのは気が付かなかった。
ただ、オーロラビジョンがアウェイ側だけにしかなく(=鹿島ゴール裏からしかちゃんと見えない)、こちらからは電光掲示板しか見えない辺りは、アウェイの洗礼といえるか。あ、駒場の方がもっとひどい極端か……。
で、選手紹介の映像がCGを多用したカッコつけ系で、振り向いて見上げた時ちょっと笑ってしまった。何人かの選手が後ろの方で交錯しながらススーッと横移動して、そのうち1人がアップになり、グググッと動くという……個人的に、ヴェルディとともに、笑かし系選手映像の双璧だと思った(あんまり他のチームのを観たことがないので、この2チームを超える逸材があるのかもだけど)。
もつ嫌いの人すら夢中になるという名物・もつ煮(店によって味の違いがあり、鹿島サポはそれぞれにご贔屓の店があるらしい)をはじめ、食のパラダイスっぷりを堪能したかったんだけど、残念ながら何も食べられず。試合前は場所確保で精一杯+食欲が無くなる習性があるし、試合後は時間がなかったし。次回こそは。

ビッグフラッグについて

場所を確保して一息ついていると、周囲で「そこは浦和の場所だろ!」「おまえら帰れよ!」などと怒号が。見ると、バックスタンドでもめごとが起こっていた。
鹿島サポを牛耳る珍走インファイトこと磯の人々が、アウェイ側指定席にビッグフラッグを無理矢理準備しようとして、レッズサポたちの激しい抵抗にあっていた。……そりゃそうだ。いくらホームだからって、何もレッズサポの密集地帯で大旗を広げなくたって。レッズゴール裏から「帰れ!」「燃やせ!」(笑)コールが起こり、結局大旗は撤収。
だが磯は諦めず、今度はメインスタンドのアウェイ側に大旗ともども出現。こちらもレッズサポが大勢いて、またももめごとに。特に血の気の多くなさそうな男性や女の子も通路に飛び出して、磯に果敢に抗議。ケンカっ早そうには見えないサポがこういう行動に出ること自体、当該エリアにいたレッズサポたちの怒りをよく表しているのではないかと……。
ものすごい「帰れ!!!」コール(私もした)が巻き起こるレッズゴール裏に向かって、耳に手を添え「ん〜? 何叫んでんの〜? 聞こえな〜い」風ジェスチャーで煽る磯の1人。
そうこうしているうちに、磯は大旗掲揚強行。が、旗の進路に座っているレッズサポが手で押し戻したりして、広がろうとする大旗を必死に妨害。結局その大旗は途中で止まってしまい、その隣の大旗も何やら左側(=アウェイ寄り)がしわくちゃ(苦笑)、無様な状態に。ピンと広げるのが不可能だったら、最初から出さない方がマシ。
メインスタンドに目が行っちゃってるサポに対して、ゴール裏内では「ピッチを見ろよ!」「試合に集中!」などの声が挙がったため、ことの顛末までは見なかった。でも指定席の皆さんGJ!

ビッグフラッグといえば、鹿島の応援の名物・華ともいえる存在だと思うんだけど、鹿スタではああやって、音もなくスルスルと掲揚されるものなんだろうか? いや、国立でのバルサ戦の時の素晴らしいパフォーマンスの印象が強くて……。
鹿島側ゴール裏に、さまざまなメッセージやロゴやイラストが描かれたビッグフラッグ(ただし、爺古写真や「IN FIGHT」とかは何か違うのでは、という気が)が次から次へと登場。リズミカルな太鼓に合わせて下から広がっていき、左右に揺れ、上の方に綺麗に巻き上げられていくさまはなかなか見事で、会場の雰囲気をすごく盛り上げてくれたなぁ、と感動したのだった。その3日後、同じくバルサ戦での磐田の大旗掲揚の汚(ryに萎えてしまっただけに余計。
鹿スタは国立ほどゴール裏のスペースがないというか、きっちり四角く区切られている&1F・2Fに分けられているから、同じことをやるのは無理なのかも。でも、あの太鼓に合わせた一連のパフォーマンスをまた観たかったのになぁ、もめごとよりも。

試合終了後について

レッズの劇的な勝利に終わって、レッズゴール裏は「We are REDS!!!」大連呼、「カンペオン」「We are REDS,we are REDS,we are we are we are REDS!」大熱唱など歓喜の渦に包まれていたんだけど、突然「グラウンドには入らないでください」とのアナウンスが。
正面を見ると、磯が何人もピッチに乱入してた……。あーあーあーあー。初めて生で観る乱入の現場。とか呑気なことを言ってる場合じゃないよ>自分
さらに、祝勝途中で名残惜しくもスタジアムを飛び出したら(上野行きのバスが待ってるので)、家でNHKの試合中継観戦中の彼からメールが。「鹿島の選手がゴールでぼこられてない?」とあり、「?????」と思っていたのだけど、彼宅に戻ってビデオを観て事情が判った。
勝利の喜びに酔いしれていたこともあって、よく見えなかったんだけど、本田がゴールネットに押しつけられてサポに殴られていたとは………………。無理矢理ビッグフラッグ掲揚以上にありえない。発端はゴール裏から缶ビールが投げ込まれたことらしくて、それを投げ返したという本田も悪いけど、選手はチームの宝、サポは敬意を払うものではないのか。
何だか、普通に応援しに来てる鹿島サポが可哀想だ。この日のために、気合いを入れて準備とかに励んだんだろうに。

この日の鹿島サポの応援

仕切っている磯が珍(ryっぽい割に、ちょっとのどかな感じを受ける鹿島の応援。音程がやや高めだからか。
ただしキックオフ時はのどかどころか、赤と白の煙が鹿島側ゴール裏からもくもくと立ち上り、何やら殺伐とした雰囲気になっていた。あれって発煙筒だよね? いいんか??
基本の「かし〜まアントラーズ!」のコールは、太鼓・コールともバラバラな感じを受けた。国立の時はもうちょっと揃ってた気がするんだけど、鹿スタの構造上の問題? 特に太鼓は、反対側からだと「ズチャズチャズチャズチャ」と聞こえて、ややしまりがないかも。
飛び跳ねながら歌ったりコールしていたせいか、前述と後述のコール、あと選手個人に対するコール(「隆行! 隆行!」とか)以外はあんまり聞こえない&記憶に残らなかった。
磯といえばこれ、というくらい有名なムーイングは、今日は思ったほど聞こえなかったかも。勿論してたんだろうけど……バルサ戦の時の方がムームー叫んでるのがよく聞こえた。
あ、そういえば、ゴール裏のサポたちが旗を振っている率がすごく高かった。あれは配ったのかな。
いずれにせよ、煙や紙吹雪も含めて、磯以外も含めた鹿島サポの気合いはひしひしと感じた。ホーム側サポーターズシートはSOLD OUTだったしね。

頭ぐるぐるコール&チャント

攻撃している時の「オーー、アントラーズ!」ダダン、のコール

これは結構耳に残る。バルサ戦の後も、頭の中でしばらくぐるぐるしていたほど。