ナビスコカップ決勝 浦和レッズ vs.FC東京@国立競技場

悔しい。悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい。
まずは長谷部、ニューヒーロー賞おめでとう!!!
そして原監督、FC選手及び瓦斯サポの皆さん、初タイトルおめでとうございます。あー、くっそー!!

決勝当日、夜中の2:00頃まで仕事をしてたけど、落ち着かなくて途中で放り出して退社してしまった。……というか、人がいない時を見計らって、コピー用紙と段ボールとで「チケット譲ってください」ボードをこっそりと作ったりしていたし(苦笑)。「譲ってください」だけじゃなくて、素直な気持ちをちょこっと書いたら、何だかこっ恥ずかしい感じになってしまった。しかもぶきっちょだからボード自体がボロボロ。彼の家に行ったら、彼もPowerBookでレイアウトしたボードをプリントアウトしていた。ダメ元でもいいから、手分けしてボードを出そうという作戦。
シャワーを浴びてサポート用の服装に着替え、一睡もせずにタクシーで千駄ヶ谷駅へ。5:3O頃だったのに、すでに駅前には10〜20人くらいボードを持った人がいて焦った。別々の場所の方がいいだろうってことで、彼は信濃町や明治公園方面へ行き、私はその場にとどまることに。そうしている間にも、ボードを持った人はどんどん増えていく。黙っているより声を出した方がいいだろうと、改札から人が出てくる度に、恥を忍んで大声を挙げていた。
声が枯れ始めた頃、2人組のレッズサポの男性が声をかけてくださった。「自由1枚なんだけど、いいかな?」と……。ええ、ええ、勿論です! 「声を枯らして頑張ってたから」と言っていただき、泣きそうになりながらお金を払い、心からお礼を言った。
彼にメールを送ったら、「こっちはまだダメ」と返信が来たので、引き続き大声を出す。10分後くらいに、またレッズサポの男性が「1枚で大丈夫なの?」と声をかけてくださった。またもや泣きそうになり、丁重にお礼を言ってお金を払った。試合開始30分前くらいまで粘ることを覚悟していたので、6:00過ぎという予想外に早い時間に入手できて驚いた。
チケットがない仲間に定価で譲ってくださろうとする*1レッズサポの優しさとか、レッズを生で、憧れていたファイナルの国立で応援できる嬉しさとか、チケットが無事手に入った安堵の気持ちとか、そういうのがごっちゃになって涙が出てきた感じ。譲ってくださったレッズサポの方々、本当に本当にどうもありがとうございました。

彼に「チケット手に入ったよ!」と連絡を入れ、先に青山門の方に並びに行ってもらった。なんでも、代々木門ではなく青山門の方に並べ、と係員の人に言われたらしい。用済みになったボードを折り曲げ、足取りも軽く青山門方面に走って行ったら、すでに列が千駄ヶ谷門が見える中州までのびてた……まだ6:30になってないのに。列の中に、千駄ヶ谷駅前で声を出していた人を数名見かけた。それ以外の人たちも手に入っていたらいいな。
7:30過ぎに列詰めがあり、スタジアムの柵沿いに移動。ちょっとは眠っておこうかと思ったけど、シートの下は固いし狭いし寒いし、何よりも気がはやって眠れない。彼が散歩と食料調達、トイレに行く。昨日、密かにレッドボルテージまで買いに行こうとして果たせなかったMDPを手に入れてもらった。やった。コンコースでも買ったんだけど、今回個人販売に協力された皆様、お疲れさまでした&どうもありがとうございました。
並んでる途中、赤と青に塗られたバスが2回ほど脇を通過。「ムム、青赤か!」と思いきや、後ろにレッズのLフラが……。しかも2回目には「プップップ、プップップ(We are REDS! We are REDS!)」とクラクションを鳴らしていて、並びの列がちょこっとだけ盛り上がった。そしてそのバスが走り去っていくと、千駄ヶ谷門の方からブーイングが聞こえてきた。あのバス……なんだったんだろう? しかも、レッズ関係のバスだったとしたら、何故あんなまぎらわしい色彩に??
彼と入れ違いに散歩に出て、スタジアムを1周。明治公園に掲げられた「浦和国立劇場」「赤き老若男女鼻息荒げろ(鼻息イラスト付き)などのダンマクに顔がほころび、千駄ヶ谷門でトーチュウ号外を配っている瓦斯サポを見て、もしも私が「くれ」と言ったらどうするんだろうと思ったり(いらないけど)。
スタジアムに入れたのは11:20頃だったかな。オレオバーとチップスター、プログラムが入った袋を受け取り、席を確保するためにまた彼と散り散りに。15ゲートから入った私は例によって旗竿やらガムテープやらに阻まれて失敗、14ゲート経由の彼は上段の観やすい席を確保してくれた。GJ!! 彼のフットサル仲間でシーチケホルダーのOさんもしばらくして到着。Oさんは三菱時代から&元ゴール裏組で年季の入ったレッズサポなのに、去年はチケットが取れずボードを掲げたという。……それを考えると、今年シーチケホルダーに優先購入権があったのはいいことだと思う。
赤いTシャツの時は黒いマフラーの方がバランスがいいな〜と思っていたので、売店でニットマフラーを買った。千駄ヶ谷門の方を見ると、両チームのカラーの「ムクムク君」みたいなやつがなびいていた。
席に戻ったら、ピッチではガチャピンやムックやMr.ピッチが出てきて、なんかまったりした見世物をやっていた。ジョン・カビラは嫌いじゃないけどうるさい。

とりあえず試合について。……非難覚悟で書くと、どうしてFCとの対戦の時って、得点が入りそうな気配がしないんだろう(これはOさんも言ってた)。9月の味スタで、後半40分頃、大声を出しながらも「これはもうダメかも……」とふと考えてしまったことを思い出した。選手を信じないなんて、サポーターとして恥ずべきことなんだけど……。いつもは全然そんな風に思ったりはしないのに。
どうして瓦斯との対戦の時って、選手の足が止まっちゃうんだろう。周りからも「動けー!」「ボール取りに行けー!!」と盛んに声が挙がっていた。特に今日、前半は一体どうしちゃったの?と思うくらいだった。ジャーンが前半に退場したというのに、数的優位を全然感じられなかった。頭が突然金色に染まってた闘莉王なんて浮き足立ってる感じだったし*2。後半で少し良くなったかと思いきや、今度はゴールポストに呪いでもかかっていたのか、シュートが全然入らず……。何度「あ゛ーっ!」とか「うわーっ!」とか絶叫したことか。
しかし瓦斯。今野は実にいやらしい選手だな(いい意味で)。茂庭も「浦和対策はできてるんで」などとサカダイインタビューで豪語するだけあるな。1st最終節での姿は覚えてないけど、こないだのマリノス戦だったかのテレビ中継で印象的だったノリカルを出して欲しかったな。土月巴は神(レッズにとっては悪魔)だったな。

それにしてもほんとに悔しい。瓦斯の勝利が決まって、原監督やら瓦斯のスタッフやらがワーッとピッチに駆け出していくのを見た瞬間、悔しさのあまり涙が吹き出してきた。「攻撃サッカー」とか言いながら全然そうは見えない、「原監督の意気込みの割合=対レッズ対策:95%、対それ以外のチーム対策:5%」みたいな、ナビスコのためにリーグ戦では主力を温存させちゃうような、そんなチームに負けてしまったことが悔しくて悔しくて、嗚咽の声が漏れそうなのを必死でこらえていた。
表彰が終わったら、Oさんと彼がさっさと帰り始めてしまったので、それに従ってスタジアムを出た。3人とも足取り重く、近くのダイナーに入って食事(早朝から晩までサンドウィッチ一切れ&おむすび2個しか食べてなかった)。Oさんは「一昨年は格上(当時)相手だったし、ここまで来られたんだって気持ちが大きくて、負けてもまあ納得できた。でも今日は相手が相手だし、本当に悔しいね」と言っていた。そのOさんとは、「もう切り替え切り替え! 次は清水戦で!」とやや元気のない気勢をあげて別れる。ほんとはこの後、会社に行って仕事するつもりだったけど、肉体的にも精神的にも限界で、とてもそんな気になれずヤメ。よろよろと大江戸線に乗り込み、彼の家に帰る。そのまま2人とも、死んだかの如く爆ふて寝。
翌日は、朝から夜中まで外での仕事の予定がびっちりで、それに忙殺されて忘れられるかと思いきや、駅にいたサラリーマンが読んでたスポーツ新聞の見出し「浦和より東京」*3にまた憤死しかけ……。「浦和の記事が多い」とか言われながら、なにげに瓦斯サポ絡みのコラムが多い(興味深く読んだけど)エルゴラッソも、またこの決勝での瓦斯サポレポとか載せるんだろうな……。瓦斯以外の他チームサポのblogもきっと「FC東京GJ!」とか書いてるんだろうな……。ああ、もう下を向くのはヤメヤメ。これを書き終えたら切り替えよう。

この日のレッズサポの応援

いつも相手チームの応援のことばかり書いているので、たまにはレッズの応援についても。
事前に「ROSSO BIANCO NERO」さんの呼びかけがあったけれど、ゴール裏からバックスタンドにかけて、ものすごい数の赤い旗がザンッと林立した時、ゾクリとした。私はLフラを用意できず、売店であわてて買ったMフラを上げてたんだけど、やっぱりLフラの方がいいなぁ。次にボルテージに行ったら買おう。
で、そんなに普段と違ってたかな? 「ぬるかった」かな? 私はコーナー付近の上段にいて、確かに前列の人の多くはお地蔵さんだった。選手入場の時になって、立ちながら揚げ物やらサンドウィッチやらをもりもりと食べている人たちにはびっくりしたぞ。でも、後ろからはいつものように大声が振ってきたし、私も限界まで声を張り上げ、手を叩き、飛び跳ねてサポートした。延長戦の後半が終わる頃とか、寝てないこととあんまり食べてないこともあって、卒倒しそうになった(ナビスコジェフ戦@駒場でもそうだったっけ……)。彼もOさんも飛び跳ねはしないものの、それぞれのペースで大声を出していた。リーグ戦とかに比べると「観に来ただけ〜」な人の割合が自由席に多かったのかもしれないけど、いつも声を出している人は、今日も変わらず出していたんじゃないかと……あたりまえだけど。
ウェーブは初体験だったので、ちょっとびっくり。でも、赤い人の波がうねり、メインの瓦斯寄り=青赤に囲まれた少数派レッズサポの方まで続いたのは感動的だった。
開始の時から強気に「We are Diamonds」。あとはうろ覚えだけど、ウォーリアー、好きにならずにいられない、アイーダ、アレ浦和、ララ浦和、達也のチャント、エメのチャント、ゴールで俺たちを熱くさせろ、大脱走、威風堂々、浦和レッズ We Love You、岡野のチャント、PRIDE OF URAWA……。並びで一旦休めた喉がまた痛くなり、声がどんどん枯れてきた。腕も痛くなる。頭にたまに霞がかかったようになる。そうそう、いつも高めのキーで始まって、途中からだんだん低くなっていくパターンが多いような。
PK戦。レッズが蹴る時ブーイングする瓦斯サポに対し、こちらは「We are REDS!」の大コール。蹴り終わってからは「暢久!暢久!」と個人のコール。瓦斯が蹴る時は「山岸!山岸!」と声を限りにサポート。
すべてが終わってからは、誰も声を発さず、痛いほど静まりかえっていた。コールリーダーの言葉を聞かなかったのが悔やまれる(あんまり聞こえない場所だったけど)。
今のところチケットのある清水戦、広島戦はいずれもゴール裏。また頑張ってサポートしよう。

この日の瓦斯サポの応援

キックオフ45分前くらいから青赤の旗が何本も上がり、チャントも始まって意気軒昂。銀のカップをかたどったと思われるビジュアルサポートもしていたような。しかしあの「♪ランララランランランランラ〜ン」っていうドリフの入場テーマは何が意味が?
声はものすごく出ていて、「LA EDOGAWA」で「弾けよう、エル トウキョウ」と歌っているのもはっきりと聞こえた*4。ちょっとレアル戦を彷彿とさせたかも。あと、「ティー!オー!ケーワイオー!」ってコールもしていた。
そういえば今日は、以前に書いたような「ユルネバをフルコーラスで聞いてみたい」という気持ちにはならなかった。あんまり聞こえなかったけど、2回歌ってた?
キックオフを待つ間、瓦斯側のダンマクを眺めてみた。「マッスルドッキング」とかいうのは見覚えがある。あと、「けが人出すな」というのもあった。選手個人のだと、石川のダンマクが3〜4枚並んで掲げられてる……どうせなら藤山、ケリー、ジャーン辺りのも3〜4枚並べてみれ。それと、2枚ほど見かけたノリカルのダンマクって、名前を平仮名表記にする決まりでもあるんだろうか。「突破 のりお」の文字を見て、西川のりおが頭に浮かんでしまったぞ。

頭ぐるぐるコール&チャント

「浦和カモン」

久しぶりにやった。というか、新参者の私は確か2回くらいしかやったことがない。4回ごとに「うーーらーーわーー、」とちょっとタメるところが好きだ。

カップを奪い取れ〜」

この部分しか歌詞は判らなかったんだけど、決勝のための新作? しかし2日経って清水戦へと気持ちが向いてきた頃になって、何故かこのフレーズが呪いのように頭をぐるぐるするんですが。なんでこんなに覚えやすい曲なんだ、こんちきしょー。

*1:多少の上乗せはやむなし、と思っていたので

*2:例の発言のせいで、瓦斯サポに末代まで小馬鹿にされそうで鬱

*3:てっきりトーチュウだと思ってたら、日刊スポーツだったとわ。しかもよりにもよって、夜中のコンビニでまだ売れ残っていた

*4:ただし、レッズサポが声を出してない時だけね