堂島「ティーハウス ムジカ」のスコーンセット


京阪神在住の紅茶好きには超有名なお店で、関西に行くと必ずここでお茶を飲む。堂島のオフィス街にあって、梅田からちょっと歩くのが難だけど、歩いた甲斐があった!と思うほど、美味しいお茶を堪能できる。
アッサム、ディンブラ、ケニア、とにかく何を飲んでも、その茶葉の特徴が最大限に出ている感じで美味しい。大きく分厚いオリジナルポットに、たっぷり3杯分くらいの紅茶が入っていて、ミルクも充分つけてくれる。夏だったら、銅のコップに入ったアイスアップルティーもいい。私はこのお店で、アップルティーにミルクが意外と合うんだということを初めて知った(デフォルトだとミルクが入ってくる)。


そして、ずーっと食べてみたかったんだけど、お腹がいっぱいだったりして機会がなかったのがスコーン。3月、神戸ウィングの帰りに立ち寄った時、やっと食べることができた(写真はその時のもの)。カルピスバターを使っているそうで、ほんのり温かく、さっくりと割れて口の中でほろほろと崩れていく。クロテッドクリーム、イチゴジャム、ブルーベリージャムが添えられていて、私はクリームだけ塗って食べるのが好きだ。
この時のセットの紅茶は「ピーククオリティ ヌワラエリヤ」で、某有名紅茶ブランドのものを飲んで以来、ヌワラエリヤがあまり好きではない私はちょっと迷った。でも、レッズの勝利の余韻に浸りながら飲んだピーククオリティ ヌワラエリヤは、本当に美味だった! シャープな渋みとさっぱりした口当たりで、応援に疲れた身体に心地よくしみわたっていく感じで……。1杯目はストレートで、2杯目以降はミルクを入れて飲んだけど、たぶん、この時のヌワラエリヤの味は一生忘れないだろうと思う。


先日、宝塚観劇で大阪に行った時も勿論「ムジカ」へ。この時観た演目が『アーネスト・イン・ラブ』という、イギリスの貴族が主人公のミュージカルで、ティーカップを掲げて歌い踊ったり、きゅうりサンドやアフタヌーンティーセットが出てきたりと、紅茶を飲む場面が続出。終演後は身体がすっかり紅茶受け入れ態勢モードになっており、「ムジカムジカムジカ!」と飛んでいったような感じだった。
この日のスコーンセットのお茶は「プライド・オブ・スリランカ」だったけど、ミルクティーにぴったりで美味しかったなぁ……。茶屋町から堂島まで地下街を延々と引っ張られて疲れ気味だった母と友人も、スコーンやシナモントースト(これも美味)、シチュードティー(チャイ)を味わい、一気に満足げな表情に。友人はメニューを見て「安い!」と驚いていた。
すっかり満足したものの、隣のテーブルに運ばれてきた本格的なアフタヌーンティーセットに、私たちの目は釘付けに……。10回近く「ムジカ」に来てるのに、アフタヌーンティーセットがあるなんて全然知らなかった! 次回は絶対にこれを食べたい。


お店の入り口や壁面には、「紅茶資料」として古今東西の紅茶パッケージが山のように飾られて(というか積み上げられて)いて、眺めているだけで楽しい。ハーゲンダッツの「チャイ」のパッケージもしっかり仲間入りしていた(笑)。
売店では、お店で出している茶葉をすべて買えるけど、「堂島ブレックファスト」というミルクティー用の茶葉は、300g1000円と激安なのになかなか美味しくて、私はほぼ毎朝これを飲んでいたりする。あと、ここの「アールグレイ」は燻香が強めな独特の風味で、ラプサンスーチョン好きの人にはおすすめ。