2005J1リーグ第23節 浦和レッズ●1-2○大分トリニータ@埼玉スタジアム

もう、腹が立って腹が立って仕方がない。
選手の「優勝するならもう負けられない」「これから全試合勝っていかないと」とかいうお定まりのコメントが、今となっては空しく感じる。
あの、本当に本当にトリニータに対して「残留争いしてるチームだし」などと油断はしてなかった? 絶対にしてなかったと断言できる? もしも選手たちにそう聞いたら、たぶん「してない」「警戒していた」などと答えるんだろう。でも、今日の戦いぶり、特に先制点を取られるまでと後半の(って、ほとんどじゃないか)ダラダラしたプレーを見てると、とてもそうは見えなかったなぁ……。
経営危機に加えて、新監督就任は3日前でろくに練習できず、とネガ要素満載なのに、気持ちを切らさず戦っていたトリニータ(というか、ネガ要素をモチベーションに変えていた)に対して、レッズは最後まで「勝ちたい!」って気迫が伝わってこなかった。こんなんじゃ負けるよ。3位と17位って、トリニータが3位でレッズが17位?って感じ。マグノ・高松コンビは怖かったし、レイソルしかりヴィッセルしかり今日のトリニータしかり、レッズと当たる時は何処も「ほんとに残留争いしてるの?」ってくらい普通に強いよねorz 


一番気になったこと。ここのところ、何だか立ち上がりが及び腰というか、受け身っぽい感じなのがずっと気になっていた。でも、誰かが少し前の試合後コメントで「いったん引いてから入る形をとっている」というようなことを言っていて*1、「そういう戦術だったのか!」と驚いた。
その理由は「早い時間帯での失点を避けるため」らしいけど、その割には、ほぼ毎試合先制点取られっ放しだよねorz これって戦術が合わないんじゃないかと思うんだけど……。で、さらに驚いたのが、

岡野「ここのところ試合の入り方がずっと良くない。最初から攻撃的にいけばいいのだが、なぜか受身になって、先制されてから焦って攻める形になっている。(略)だいたい、ウチが引くことがおかしい。攻撃的なチームなのだから、点を取られてから仕掛けるのはおかしい。(後略)」(REDS PRESSより、以下同)

これを読んで、えっ、立ち上がりが受け身なのは「戦術」なんじゃなかったの?と……。立ち上がりからガンガン仕掛ける姿を見慣れている新参サポの私は、岡野のコメントには同意ではあるのだけど、

山田「慎重な入り方に見えるのは、まずは"引いた状態で"と試合に入っているので、そういう風に見えるのだと思う。スローペースになるけれど、(それが悪いのではなく)今日は特に立ち上がりが悪かった」

山田のコメントと読み比べてみて、監督は自分の戦術をチーム全体に徹底させているんだろうか、選手間で戦い方の意思統一はなされているんだろうかと、すごく不安になってしまったよ。大丈夫か?
というか、戦う相手によって「引いた状態から」「積極的に仕掛ける」と使い分けはできないんだろうか。……と彼に話したら、「ギドは基本的に、自分の志向するサッカーを変えないタイプでしょ。岡ちゃんみたいに、相手を研究し尽くしていいところを潰していくって戦い方はしないし」と言われた。う〜ん、確かに。でもなぁ。


それと、相手FWがドリブルでレッズゴール前に迫ってきた時、寄せるのが遅いんじゃないだろうか。他チーム(例えばジェフ)なんかだと、数人でサッとFWを囲んでボールを奪い取ってたりするのに、レッズの場合、寄せるのは1人だけで、しかも一定の距離を保ったまま単に下がってるだけというか……で、隙を突かれてミドルシュートを撃たれる→orz のパターンが最近多いように思う。前節でアレックス・ミネイロが決めた2点目とか。
ボランチが最終ラインに吸収された挙句、ゴール前にごちゃごちゃと人がいて、相手がそこまで来ないとクリアしないのも気になる。まさかそれも戦術? すんごいヒヤヒヤするんだけど。
バックラインは……コンディションが戻ってないのに90分間駆り出されたネネ。頑張っていたとは思うけど、明らかに試合勘が鈍っていて、途中からもう機能していなかった気がする。坪井が脚を引きずっていて、ウッチーが×印を出してるのに試合は止まらず、マグノにそこを突かれてズドーンとゴールを決められたのは痛かった。


あと、「なんでそこに誰もいないんだ」状態が特に目立った。ロビーが来てから軽減されたと思ってたんだけど……。ロビー、今日は徹底マークされてたなぁ。
アレックスのCK→永井のヘッド→達也のごっつぁん*2で追いついた後、いい感じで攻撃できてた時間帯があったのに……決めるべきところで決められないのも痛い、痛すぎる。
それと、達也は体調が悪いみたいだから仕方ないけど、アレックスまで交代したのは何故だろう。で、岡野を左サイドって。


魂が震えるような試合の後、気の抜けたようなヘロヘロ試合になってしまうのって、やっぱりメンタルの問題なんだろうか。今季さんざんこのパターンを繰り返してきたのに、今日もやってしまうとは。
とにかく、こんな戦い方を続けていたんじゃ、リーグ戦もナビスコも優勝は無理だろう、と思ってしまうような惨憺たる内容だった。REDS PRESSの試合レポートすら腹立たしい(苦笑)。試合終了後に「さぁ大分戦」じゃないよ、みたいな(←完全なやつあたり)。


アントラーズ戦後、多くのサポの皆さんと同じように体調を崩してしまった私は、今日は初めて南ゴール裏で参戦することにした。大声を出すと吐きそうな咳が止まらなくなるうえ、両足の裏に巨大な水ぶくれができてしまい、痛くて跳ねるのはおろか、長時間立ってるのも無理そうだったので。でも、北ゴール裏の上の方が空いてるのを見て、一瞬、いつも通り北に行こうか迷った。45分もたない感じだったので断念したけど。
手拍子、手振り、咳が出ない程度の歌声で、体力的に可能な限りのサポートをしてたつもりだったんだけど……ラストの「アレ浦和」→「PRIDE OF URAWA」以外、何だかピッチに向けて声を送り込めている感覚がなくて、ダメだった。やっぱり、「HOUSE OF LOVE」が流れてる頃になめらかプリン*3なんか食べてる時点でアウトだったんだろう。いつもだったら、キックオフに向けてキリキリと緊張感を募らせてるような時間帯なのに。「トマトゼリー(夏季限定)も食べたかったな〜」とか考えてるおまえもぬるいんだよ>自分
南はゆっくり座って見る場所だし、北と違って、サポートするしないも個人の自由かな〜とは思う。でも、声を出してサポートもしないくせにブーイングだけはする人たちって、私には理解できない。今日に関しては、ブーイングもやむなしな内容だとは思うんだけどさ……私も怒りでふるふるしてたのをグッとこらえてたし。でもなぁ。大声でブーイングする元気があるんだったらさー……
あ、チラホラとではあるけれど、北のサポートに合わせて手拍子や手振りをしている人たちがいたのは心強かった。北みたいにまとまってはおらず、あちこちに点在していたせいか、声が塊にならないのは残念だけど。


う〜む、なんか野次ラーオヤジみたいなことをダラダラ書いてしまったけど、私はまだ優勝を諦めてはいない(つーか、諦めてるのは社長だけでは……)。戦い方は修正すればいいし、レッズ怒涛の11連勝&上位3チーム大コケ、とかあるかもしれないしね。だから、戦術の徹底と必要ならば見直し、選手間の意思統一はちゃんとして欲しい。
私も体調を整えて次は頑張ろう。顔を上げよう。もっと声出そう。手を叩こう。切り替え切り替え。


●この日のトリニータサポの応援

私は今日が初生トリニータだったので、サポの応援は楽しみにしていた。でも、前半静観時があったにもかかわらず、それどころではなく……。

  • 相手サポを真横から見るのも初めての体験。Aビジターエリアの一角に、青と黄色のバンデーラが何本か張られ、コアサポはそこに固まっていた。前に立っていたのは、コールリーダーと煽り役の2人。
  • ダンマク、横から確認できたのは、「守って!三木隆司」と「梅田司」。
  • コアサポゾーンでは、トリニータのフラッグほか、青とオレンジのチェッカーフラッグなども振られていた。
  • 選手がアップしてる時に到着したので詳細は不明だけど、試合直前まで応援を始めないスタイルなのかな?と思った。レッズもそうだけど、個人的にはその方が好きだったりする。
  • でも、試合中はほぼノンストップでコール&チャントだったような。
  • 基本のコールは「(ドドンドドンドン)トーリニータ!」かな?
  • 「お・お・いた! お・お・いた!」というコールもあった。
  • 攻撃の時のコールは、「オーーーオイ!(ドンドン)オーーーオイ!(ドンドン)」だったと思う。
  • 吉田のチャントがあった。レッズの何かのチャントと同じメロディだったけど、敗戦のショックでど忘れしてしまったorz

●頭ぐるぐるコール&チャント

「♪ラブトリニーター ラブトリニーター アレアレーオオオー」

瓦斯の「♪バモス東京〜」と同じメロディ。

*1:どの試合後に誰が言ってたのかは失念

*2:アレと永井が抱き合って喜んでたし、リプレイ観るまでは永井のゴールかと思った

*3:埼スタ名物。初めて食べたけど、なめらかな舌触りの割に卵の風味が利いてる感じ。パステルのプリンの方が好みだけど、これもなかなか美味