2005J1リーグ第30節 ガンバ大阪○2-1●浦和レッズ@万博記念競技場

闘莉王が必死で追いかけ、ラインを割る寸前で止めたボール。それが副審に相手ボールと判定された*1瞬間、何故だか判らないけど、ドッと涙が噴き出してきた。
今年は大切な試合でなかなか勝ててない。私たちの後押しは勝たせるにはパワーが足りないのか。でも選手は頑張ってる。まだ時間はある!……などといろんなことが頭をよぎって*2、それ以降は試合終了後まで、ずっと涙が止まらなくなってしまった。泣き声になりそうなのを必死でこらえながら、「アレ浦和」のロングコールを続けていた。
後半40分過ぎ、アレックスのFKがゴールネットを揺らす。渾身の力を込めて「We are REDS!」コール。その後再びピッチに声を送り込み続け、レッズは攻め立てるものの、力及ばず。
勝てなくて悔しい。悔しい。本当に悔しい。
でも、最後まで諦めずに戦った選手たちが誇らしい。
呆然としながらも、挨拶に来た選手たちを拍手で送った後(これは賛否両論ありそうだけど、個人的には拍手を送りたい気分だった)、そのままその場でしばらくへたり込んでしまって、スタジアムを出るまでの記憶があんまりない。脚のいつもとは違う箇所に痛みを感じて、我に返ったような状態だった。



試合の細かいことはあまり覚えてないけど、立ち上がりは決して悪くなかった気がする。でもガンバの守備が厚くて、「残念、そこはシジクレイだ」の連続。膠着状態を崩したのはフェルナンジーニョで、ドリブルでぶっちぎられて先制された。先制点、喉から手が出るほど欲しかったのに。
先制されたせいか、彼の言うように「ポンテがカードをもらってから動きが悪くなった」からなのか、はたまたスペースを消されて攻めあぐねたせいか、前半途中から選手の動きが鈍くなってしまったように見えた。あっちはナビスコ決勝と天皇杯を戦ってきたのに、充分休養を取れたこっちの方が動かないってどういうことだ、と思った。それと、決定機はちゃんと決めないとダメだなぁとも。


後半はまた選手の動きがよくなり、猛攻撃に出たものの、ガンバのGK藤ヶ谷が神がかっていた。一度は入ったかに見えたボールを掻き出されたり、枠内シュートを全部キャッチされたりと、なかなかゴールを割ることができない。そうこうしているうちに、中盤でボールを奪われて、アラウージョに2点目を入れられてしまった。アラウージョ、なんか日の丸のハチマキみたいなのを締めてた……グラウかよ。
サイドを切り裂く永井、数人に囲まれながらもボールをキープするロビー、上がりっ放しになる闘莉王。気の抜けたプレーをする選手は誰もおらず、ものすごい気迫を感じたけど、結局FKで1点を返せただけだった。今の時点でできることは全てやっていた筈で、何が足りなかったんだろう、と今でも思う。
山田・酒井・長谷部の3ボランチだったこと、現地では全然気がつかなかった……トミーが孤立してるなぁとは思ってたのだけど。そうか、そうだったのか。
(※追記)エルゴラの採点で、山田が「攻めも守りも中途半端」とかいって4.0をつけられてたけど、そこまでひどくはなかったと思うよ……。「それじゃトミーは追いつけないよ」って感じの速いパスを前線に出しちゃったりもしてたけど、特に後半は囲まれながらも必死でボールをキープしたりして、すごく頑張ってたのになぁ。納得いかん。


ガンバは調子が戻ってきたような印象を受けた。一瞬の隙を突いたカウンターは速く鋭かったし、夏頃の全盛期よりは落ちてるのかもしれないけど、前の3人はやっぱりすごい。ドリブル突破にパス交換、フェイントでかわしたり、反転してシュートを打ったり(これは大黒)と、攻撃のバリエーションが本当に豊富。あとはやっぱり、ギドも褒めていた藤ヶ谷。ナビスコ勝戦で120分+PK戦を体験して、ゴールを守る嗅覚が磨かれたんじゃないかって感じだった(ギシも頑張ってたけど)。


それにしても、今日はスタジアムに入るまで、全然アウェイって感じがしなかった。これに関しては別エントリで。
ゴール裏は超満員だったけど、私がいた左後方エリアは、荷物を置いてるだけのスペースもあったりして、思ったほどぎっしりではなかったな〜と……。場所詰めもなかったし。中心部は立錐の余地もなかっただろうに。

そして万博のゴール裏は高さがなく、屋根もないせいか、中心部からのコールやチャントの始まりがなかなか聞こえなくて、サポートはちょっと苦労した。勿論、必死で声を出してる人はすごく沢山いたけど、そうじゃない人も結構いたのが残念だったかも。
メインやバックのアウェイ側もレッズサポが占領していて、ガンバサポとの比率は5:5くらいだったんじゃないだろうか。バックの手すりにくくりつけられたLフラが勢いよくなびいているのを見た時、メインから「オーッ!」という声が聞こえた時(臨海の時みたいに「ここでも共に闘おうぜ!」みたいな雰囲気になったのかな)は、胸が熱くなった。
試合終了後、担架が出動していて、万博の入口に救急車が来てるのが見えたけど、大丈夫でしたか?>倒れられたと思われる方



グズグズと泣きながら車に乗り込んだ後、強烈にお腹が空いていることに気がついた。「ごはんを食べようって気がしない」という彼を力なく急き立てて心斎橋に出てもらい、俺的大阪名物・トマトラーメン(id:RINRIN:20050407#p2)を食べた。ちゃんと「美味しい」と感じられるんだから、この先もやっていけると思った。
食後、腹ごなしがてらアメリカ村〜道頓堀とベタベタな場所を散歩していたら、くいだおれ人形やかに道楽の前で、何人かのレッズサポとすれ違った。せっかく大阪に来たんだし、観光で気晴らしして切り替えて、また次も頑張りましょう、と心の中でつぶやいていた私。まだ何も終わってないんだしね。



●この日のガンバサポの応援

陸橋の上や駐車場、公園で遭遇したガンバサポを見ていて、やっぱり5番レプリカorTシャツ着用者が圧倒的に多いんだな〜と思った。家族連れがたくさんいたけど、子供もほとんどがツネキッズ状態だったりしたし。彼と「シジクレイのも着てやれよ〜」などと言っていた(ガンバサポの待機列には、ちゃんとシジユニの人もいたんだろうけど……私の見た範囲では発見できなかったので)。

  • ホームゴール裏、こちら側から見た限りでは、芝生を晒したりすることもなく普通に埋まってる感じだった。
  • ガンバの試合中継で必ず映る「勝て勝て勝て勝てホームやぞ!!」「ESTADIO DE HOKUSETSU」「GAMBA E SOLO OSAKA」ダンマクに、ああ万博に来たんだなぁと実感。
  • 初めて見た気がするダンマクは、「サイドアタッカー 森岡茂」「大阪の番人 松代直樹」「不屈のトルネード 二川孝広」「SNIPER吉原宏太」「Sovereign橋本英郎」「静と動松波正信」など。
  • 橋本ダンマクが何気に一番多かった気がする。
  • 特に目立っていたのは、バックスタンドの一番アウェイ寄り(巨大乾電池2本のすぐそば)で「闘将鈴木啓太」「攻めろ暢久」などに阻まれて孤立していた、「第一藤ヶ谷丸」と染め抜かれた大漁旗。前、瓦斯の中継を見た時に、似たような「今野丸」という大漁旗が映ってたんだけど……作者は同じ人で、コンサドーレを巣立って行った選手たちにダンマクを作ってるのかな、と思った。でも山瀬のは見たことな(ry
  • ロートスティックに対するコアサポの見解を知りたい。メインやバックのホーム寄りでは、チアのやかましいお姉さんの指示に従ってみんな鳴らしてたし、ゴール裏でも使ってる人が結構いたみたいだけど……。
  • 選手入場の時、上半分は青いフラッグ、下半分は白いフラッグを振っていた(逆だったかも)。
  • あまり飛び跳ねてるサポがいなかった気がするけど、やっぱり万博のゴール裏での声出し+飛び跳ねはキツすぎるからか。
  • 前半はいつものように静観の時間帯があったので、チャントやコールが聞こえてきたけど、やっぱり種類が多いな〜と思った。
  • 「ガンバーガンバおおさーかガンバ!」や、「♪ガンバーフォルツァーアレー 行ったれ行ったれー」「♪オーミアガーンバ」「Yellow Submarine」メロディの「♪アレアレー、アレアレー、フォルツァガンバーアレアレー フォルツァ、ガンバ!」など、おなじみのチャントやコールはひと通りやってた気がする。
  • 「PRIDE OF URAWA」と似てるようで違う「♪アレオ、アレオ、アレアレアレアレアレオ」チャントも。
  • ロビーチャント(♪オー ロービー ラララララ)とほぼ同じメロディのチャントがあるとは知らなかった。ただしこちらは歌詞なしで、「ラー」だけで歌ってた。
  • ガンバのチャントはイタリア語の歌詞が多いらしいけど、そこまでは確認できず。
  • 「二川、オレ!」コールは初めて聞いた。
  • 後半以降はどういう応援をしていたか不明。


(過去のガンバサポの応援に関するエントリ)
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20050409
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20040926

●頭ぐるぐるコール&チャント

「♪ララーララーラララー ララーララララララー フォルツァガンバエ、フォルツァガンバエ、フォルツァーガンバーフォルツァガンバエ」

ナビスコ決勝でも印象的だったので、個人的に「ガンバのチャント」と言われたらこれかな、という感じ。「フォルツァガンバエ」の後に「ダダン」とタイコが入るんだな〜と思った。

*1:現地では「何で!?」と思ったけど、関西テレビの録画中継によると戻りオフサイドってことらしい

*2:東京大学物語』の村上ばりに