太腕繁盛記(12/100)

読了日は1/12。

小美代姐さん花乱万丈

小美代姐さん花乱万丈

綺麗な着物を着て三味線を弾く芸者さんになりたいと、自ら望んで花柳界入りした美代子の豪快な半生記。
とにかく美代子がカッコいい。三味線のお師匠さんも置屋も、わざわざ厳しいところを選んで修業に耐える。戦争だの夫の借金で家を取られたりだのと次々に困難が降りかかってきても、知恵と努力と信頼で乗り切る。お客さんに楽しんでもらうために心を砕き、三味線のお稽古も欠かさないプロ意識の高さ。あれこれ考え込むより先に行動に移す美代子のたくましさ&ポジティブっぷりは、基本的にネガティ部な私にはまぶしいくらいだ。
起こった事柄だけが淡々とテンポよく書かれているので湿っぽさはなく、サクサクと読み進めることができる。お客さんとのユーモラスなエピソードの数々も笑えた。
そういえばイラストの美代子、何だか群さんに似(ry