埼スタシーチケ導入は素直に嬉しかった

もう皆さんがさんざん書かれてるけど、

小野効果でチケット好調

 浦和に復帰したMF小野伸二(26)が、年間シートの「倍増計画」を加速させる。浦和の犬飼社長は17日、小野の復帰決定後、チケットの売れ行きが好調であることを明かし、昨季1万6000席だった年間シートを将来的に3万席に倍増させる計画を打ち明けた。
(中略)
 小野の「復帰効果」は予想以上だった。まずはピッチではなく営業面でその威力を発揮した。Jリーグ実行委員会に出席した犬飼社長は、自信満々に年間シートの倍増計画を披露。「もう2万席がいっぱいだから、次は3万席にしようと思う。ようやくそういうことができるクラブになった」。すでにホーム戦の入場券は入手困難な状況になっているだけに、犬飼社長の鼻息も荒い。

 浦和の年間シートは昨季が1万6000席。それでも希望者が殺到し「キャンセル待ち登録制度」を立ち上げたほど。小野の復帰する今季はさらに注目度、競争率がヒートアップ。既に2万人規模の拡大を目標としているが、希望が殺到している状態だ。そこで今後は収容6万人の埼玉スタジアムに限定して、年間シートを3万人に倍増させるプランを立ち上げた。
(略)

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2006/01/18/03.html

スポニチさんスポニチさん、太字の部分、事実と違ってますから。

まず、来季のホームゲームチケットはまだ一般発売されてないぞ。なのに「小野効果で売れ行き好調」って……先走りすぎ。
次にシーズンチケット。キャンセル待ち登録制度は昨季以前からあるし、昨季はキャンセル待ちの人数が多すぎて、登録すら受け付けなくなっていたはず。伸二云々に関係なく希望は殺到してるのだ。
それと、来季から導入される埼玉スタジアムシーズンチケット。シーチケ所有者・キャンセル待ち登録者・昨季の埼スタセットチケット購入者を対象に案内申し込み書が送られたのは去年の11月で、申し込み書の郵送締切は11月下旬、当選通知発送は12月のこと*1。その頃、伸二復帰の話なんて聞こえてきてなかった。
埼スタシーチケの追加受付は今のところないし、現時点では、11月の時点で申し込み書を返送した人じゃないと買えない状態。よって、伸二の復帰が決定したことでシーチケの売れ行きが伸びた、というのもありえない。
確かに、伸二が戻ってきたことでチケットの売れ行きはアップするだろうけど、それはあくまでも予測であって、今のところ事実ではない。何でもかんでも安易に伸二復帰と結び付けないで、ちゃんと取材してから書こうよ。ただでさえレッズのチケってゲッターどもが絡んでくるのに、そいつらがさらに増殖したらどうしてくれるんだよこの馬鹿ちんが。


で、昔からシーチケを買い続けておられる方にはいろいろ思うところもあるようだけど、個人的には、埼スタシーチケの導入は本当に嬉しかった。アウェイのスタジアムで「シーズンシート申し込み受付中!」とかいう幟を見かけると、「普通にシーチケ買えるなんていいなぁ……」と指くわえて見てたし。
去年はセットチケットを買ってたけど、そのセットチケットだって、買う時には朝から6時間以上も電話をリダイヤルし続けた(まず電話で申し込みをしてからでないと購入できない)。おまけに開幕戦ほか1試合は対象外だったので、一般発売の日、会社に行く前に1時間以上リダイヤル。一昨年はセットチケットも買ってなかったので、1試合1試合申し込んだりして、もっと大変だった(駒場チケを買えたりしたのはよかったけど)。そういう手間が省けるのは実にありがたい。
ただ、シーチケ所有者になったからには、チケットを絶対に無駄にしないという覚悟を決めないと……と思う。昨季の駒場みたいに、全席完売のはずなのに空席多数あり、という事態が埼スタでも発生してしまったら哀しい。
アルビレックスは、シーチケ所有者が試合に行けなくなった場合、所定の手続きを踏めば、クラブ側で所有者以外にチケを斡旋できる制度があるらしい……と小耳に挟んだことがあるのだけど、本当なのかな? いい制度だと思う。

(※追記)
そうそう、シーチケは安定した収入を見込めるってこともあるだろうけど、「埼スタですらチケット入手困難」「一見さんがスタジアムに来にくくなる」ってことになるほどの増席はしないで欲しいなぁ。

*1:競争率の高いSB席は落選した人もいるとか