『食あれば楽あり』(41/100)
- 作者: 小泉武夫
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 1999/06
- メディア: 単行本
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発酵博士・小泉武夫先生(別名:ムサボリビッチ・カニスキー)による、日経新聞連載をまとめた食エッセイ第2弾。「しょくあれば」ではなく「くあれば」と読むそうだ。
先生の本は何冊か読んでるのだけど、食物への愛情が満ち溢れているうえ、どんなものでもすごーーーく美味しそうに、かつ大量に食べておられるのが実に好ましい(自分が大食いだからか、食に興味があるのに少食って人を私はあまり認めたくない)。美味しさの表現方法も多彩で、ちょっと拾っただけでも、
- 頭が真っ白になるくらいうまい
- 口の中に美味しい太平洋が充満した思い
- 舌も乱舞の体となることうけあい
- 「ヒャッホー!」と叫びだしてしまうくらい七転八倒のうまさ
- ほっぺたが幾つあっても足りなくなる
……こんな調子で、読んでいて楽しい。特にウニの貝焼き、ベーコン茶漬け、白玉、イカワタ料理、ぎんなんの串焼きはすぐにでも食べたくなったなぁ。
もとは新聞連載だけあって1編1編が短く、個人的にはもう少し長めな方が好きだったりする。でも、短めなおかげで適当なところで切り上げられ、小説みたいに余韻に浸ったりすることがないので、試合前の並びの時に読むのには最適だった。