2006J1リーグ第14節 川崎フロンターレ●0-2○浦和レッズ@等々力陸上競技場

1ヵ月半ぶりの現地参戦。相手は中断前に苦杯をなめさせられたフロンターレ、場所も同じ等々力。

1人少ない状態で、2得点無失点で勝てた……。しかも達也の復活弾に永井のゴールで嬉しさもひとしお。
でも一番嬉しかったのは、↓で書いたような、皆が一丸となって、ひたむきに、手を抜くことなく走り回る姿を観られたことかな。「勝ちたい!」という気持ちがビシビシと伝わってきた。それでこそ浦和レッズだよ!!


序盤はいきなり攻め込まれて受け身になり、「達也とそれ以外」にパッカリと分かれる場面もあって、個人的には「新潟の時とあんまり変わってないんじゃないか」と不安を感じた。でも、動きは前節よりは良くなってるし、達也に随分ボールが入るようになってる感じ。
何とか先制点を……と思っていた前半30分、伸二と闘莉王のパス交換から達也へとつながり、達也ゴール! その瞬間アウェイ側は全員発狂、そこら中の人とハイタッチして、達也の復活弾への喜びを爆発させる。「♪Come on! SUPER TATSUYA!!」と歌いながら、目の奥がツーンとしてきて、嗚咽をこらえた喉がクゥゥ…と鳴ってしまったよ。
先制点を取るとレッズはやっぱり元気になる。ヤマがフロンタの誰かと空中戦で激しく競り合って、「ヤマの気迫を感じるなぁ」と思ってたら、いきなりジョージがレッドカード提示。何それ? 今ので一発レッド?(←その前に1枚イエローが出てたとは知らなかったので。しかしいつ?) どういうこと!? その瞬間アウェイ側は全員発狂、ジョージに対する怒号が渦巻き、×××(以下自粛)。ジョージに食ってかからんばかりに激昂するヤマを、坪井がなだめながらラインの外に連れ出していた(涙)。
それとジョージ、後半最初の方で達也がPA内で倒されたのはPKじゃないのか? 達也へのファールをろくに取らず、削らされるがままにしていたのには本当に腹が立つ。フロンタサポにも言い分はあるだろうけど(でも「達也転がりすぎ」はねーだろ(怒))、随分フロンタ寄りの判定な気がした。
なんか、フロンタとの試合の時って、変な主審ばっかり来る気がするなぁ。今日のジョージしかり、6月の西村しかり、去年の「何か」発言を生み出す原因となった家本しかり。そのせいか、いつもどっちかが1人足りない状態で試合をすることが多いのが残念だったりする。


でも、ヤマの退場で10人になったことで、逆に攻守の切り替えが早くなり、やるべきことがはっきりしたような感じを受けた。がっちり引いて守ってカウンターという戦い方にせざるを得なくなったけど、「立ち上がりから皆これくらい動いてくれれば」と思ったりしたほど。
特にすごかったのは守備の集中度。坪井がジュニーニョをスピードで封殺し、ホリは粘っこく我那覇について仕事をさせず、ハイボール闘莉王が全部跳ね返す。ギシはキックが……だったけど、ポストを味方につけたうえ、「ギャー!」と思うようなシュートをセーブ。フロンタが攻めてくる時は、達也まで含めて全員守備。攻撃面でも、ヒラが相澤との1対1に持ち込んだり(外した瞬間、周りの人全員が頭を抱えてた)、伸二のミドルがあったりと、「隙あらば」な感じが頼もしかった。なんか、1人少ないって感じが全然しなかったよ!
伸二といえば、新潟で追えるようなボールを追わず、ブーイングが起きたという話を聞いていたのだけど、今日はラインを割りそうなボールをものすごい勢いで追ってて、感動した。いいぞ伸二! 結局追いつけなかったものの、アウェイ側からは大拍手が起きてたのは言うまでもない。
長谷部と交代で入ったウッチーも、フェイント交じりの華麗な攻め上がりに、アウェイ側からざわめきが。でもヒラに代えて相馬が入ってくると右サイドへ。どういうフォーメーションなのかよく判らなくなってきた(新潟の時みたくボランチだったらしいけど、アレと適宜ポジションチェンジをしてたような……)。
3人目の交代は達也→永井。入った直後、アレがDF陣の裏に通したパスを受け、落ち着いて決めて2点目! その瞬間、またしてもアウェイ側発狂。咆哮しながらゴール裏に向かってくる永井、カッコいいぞ! フロンタのDF陣が、永井のシュートを棒立ちで見送ってたような気がしたのは気のせいか。
連れが「フロンタのDFってスピードに弱い」と言ってて、そうか、だから達也or永井の1トップでも何とかなったのかな?と思った。ただ、ジュニーニョも我那覇もいつもほど脅威ではなかったし、怖い黒津も機能しなかったものの、11人の時の攻撃や動き方に関しては、正直フロンタの方に分があるのではないか、という気がした。結構危ないシーンがあったし……。そんなチームに対して全力でぶつかって、完封できたことは心から嬉しい。


ロスタイム4分は永遠に続くように感じられたけど、終了のホイッスルの直後、ホームAゾーンのアウェイ側〜アウェイゴール裏の1階・2階で一斉にマフラーがくるくると回る様に「綺麗だなぁ……」と思ったりした。
そして、個人的に等々力で初めて歌えた「We are Diamonds」は、本当に本当に気持ちよかった! 全て終わった後はぐったり。でも心地よい疲労感だった。


今日は、連日徹夜仕事続きの連れが試合前からヘロヘロだったので、2階席の端の方、ほとんどホームAゾーンと向かい合わせになる辺りに陣取った(開門1時間前に待機列に並んだんだけど、もうその辺りしか空いてなかったってのもある)。埼スタで言うなら207辺りに相当するエリアなので、1階席みたいにはいかないのは仕方ないかな〜と思ったものの、クルヴァの真上にいた6月よりも全然雰囲気が良かった。隣のブロックでは飛び跳ねてる人たちもいたし。
そして、レッズのゴール裏にしては珍しく、選手がアップに出てくる前から「ララ浦和」が始まった。1ヵ月半くらい間が空いたせいで、ちょっと声を出しただけでゴホゴホと咳が。でもこのチャントのおかげで、喉も気合いもエンジンがかかった感じ。対するフロンターレの中心部は沈黙してて、いつもとは逆のパターンだな〜と思ったりした。
ハーフタイムに1階席の喫煙所に行ったら、「今日のサポートいいね」「ヒートアップして鹿島の時みたいになってきてる」というような会話を耳にした。確かに今日はまとまりがあったし、私みたいに中心部から大きく離れたエリアに居ても、違和感なくやれたんだよね。こんな風な戦いをいつもできれば、と思う。次のホーム・駒場でもね。

  • -

そういえば、勝利の歌を気持ちよく歌ってたら、カメラマンたちがドドドドッとものすごい勢いでピッチから走り去っていくのが見えて、「もしかしてオシムが来てるの?」と思った(その通りだった。でも別に「アピール」してた訳じゃないと思うよ……>マスコミの皆様)。
それと、よく、アウェイのエスパルス戦で「パルちゃんショーでアウェイサポの戦意を喪失させる作戦にのるな!」と言われるけれど、個人的にはピーカブーの方が全然ヤバい。ボールボーイをやってた川崎市立橘高校の皆さんがピッチを去る時、ライン際で待ち構えてる蕪が、手をちょこんと出してタッチしてるのを見て萌えた。薄汚れてきてるのも逆にいとおしい。まぁ、そんなにキャーキャーした気分にはならなかったけど。




●この日のフロンタサポの応援

レッズサポとの人数的な割合は5分5分くらい? いわゆる「Gゾーン」(フロンタサポの応援の中心部)と平行するエリアにいたのと、応援に集中していたのとで、あんまり覚えてない……

  • 13ゲートすぐそばの待機列にいたら、フロンタサポらしき水色のTシャツを着た人がやって来て、石垣に座ってたレッズサポたちに次々に握手を求めていた。「お互い頑張りましょう」とか言ってたのかな? 普段、相手サポからは避けられるか煽られるかのレッズサポは、こういう友好的な雰囲気には慣れてないせいか、一様にポカーンとしていたのが印象的。
  • 浦和レッズサポーターの皆様、ようこそ等々力競技場にお越しくださいました」のアナウンス→拍手、はいつ聞いても照れる。嫌々拍手してる人もいるんだろうか、と邪推してしまったり。
  • ダンマクは、6月にもあった「とどけ青援 めざせ超点」(「青」と「超」だけ水色文字)がやっぱり印象的。あと、対戦時にはいつも見かける、鼻が巨大な人のイラストダンマク。このダンマクには「CITOYEN CITOYENNE*1」と書かれてた。そういえば、「ラ・マルセイエーズ」メロディのチャントを歌ってるしねー。
  • あと、ゴール裏2階最前列に3枚掲げられている大漁旗、その隣にある何か細かい字であれこれ縦書きしてあるダンマク、何て書いてあるのか気になる。


(過去のフロンターレの応援に関するエントリ・今年6月のは書き忘れ)

●頭ぐるぐるコール&チャント

「♪オー フロンターレー オー かーわさきオーオー」

フロンタというと、いつもこのチャントを選んでる気がする。というか今回、これともうひとつくらいしか記憶に残ってないので。タイコのリズムが凝ってて、ハイハットまで使ってるのがすごい。

*1:シトワイヤン、シトワイエンヌ=市民、女性市民