2006J1リーグ第15節 浦和レッズ○1-0●大分トリニータ@駒場スタジアム

達也の2試合連続ゴール、しかも、大怪我以来久々に立った駒場で。泣けた。永井にギュッと抱きついてる姿は兄と弟みたいだった。
ウッチーのアシストもすごい! あのスルーパス、誰かが乗り移ったかのようだったよ! 伸二と交代で入った時、「0-0なのにもう守備固めに入っちゃうんだ」とか思ってしまってごめんなさい。
ギシもファインセーブを連発して、トリニータにゴールを割らせなかった。特に後半、ガンガンシュートを打たれて凍りつく→胸を撫で下ろす、の連続だったので……ただ1回、ギシがかなり飛び出した直後にシュートを打たれた時は、枠を大きく外れてはいたものの、心の臓が停まりそうになった(冷汗)。


ゴール裏は蒸し風呂のような暑さで、選手入場の時点でへバりそうになった。キックオフ直後の「グレート・エスケープ」で飛び跳ねて声を張っただけで、汗をかかない体質の私が滝の汗。ピッチで動いてる選手たちはもっと辛かっただろう。特にアレは疲れていたようで、何だか印象が薄かった(ハーフタイムに相馬と交代させられてた)。
前半はレッズが攻めてた感じ? 動きはいいのだけど、なかなかゴールまでいかせてもらえず……じりじりするような展開だった。達也の「入っ…! ああ、ダメだったか……」ってシュートもあったし。
後半はレッズの足が止まってしまったのにトリニータの運動量は落ちず、一転して攻め込まれていた。永井がドリブルで右サイドを駆け上がってきた時は盛り上がったけど(これは点を取った後だったっけ?)、ボールを奪われて逆にカウンターを仕掛けられる場面もあり。とにかく膠着状態が延々と続いて、なんかマリノス(調子がよかった頃の)と試合をしてるみたいな気がした。攻め合いというより、いいところの消し合いというか。
トリニータはやっぱり強かった。攻守の切り替えが早いし、組織力はあるし、特に印象的だったのは松橋と梅崎。2人とも、これまで他チームサポからするとあまり印象がない選手だったのに……こういう選手たちがめきめきと伸びてきて活躍してるのが、怖くもありうらやましくもある。髪が黒くて顔が白い根本は何度もいいクロスを入れてて、後半だったか、見事なサイドチェンジをしてたのには敵ながら感心してしまった。
こういうチームを相手にほんとにほんとに苦しい展開で、だからこそ達也のあのゴールには発狂したし、勝ててよかったと心から思う。


達也は楔のパスを受けるのが上手いな〜と思う。試合を重ねるごとにキレが増しているようで、スピードに乗ったドリブルは観ていて心躍る。強引にでもシュートを狙う姿勢も頼もしい。でも、どんどん「達也頼み」化してきてる感じがするのはキツイなぁ……レッズって結局個人技頼みのチームなのか、としょんぼりしてしまう。それと、やっぱり達也の1トップは負担が大きすぎるのでは。今日は闘莉王が上がって、達也といい形を作る場面があったけど、シトンの復帰まで耐えるしかないのかねぇ。
そういえば、Tシャツ姿のシャムスカがテクニカルエリアギリギリのところまで出てきて、しきりに指示を飛ばしてたけど、くそ暑い中きっちりスーツを着込んだギドは黙って立ってるだけで、その対照的な姿が気になった。まぁ、監督それぞれにやり方があるのだろうから、ギドがいかんとは言い切れないけど。でも、押されているのを修正する指示を出すとか、疲れてる選手を外して休ませるとか、3-5-2を試してみるとか、そういうことはしないのかな〜と思ったりする。



今日は彼の大学時代のサークル仲間・K嬢と並んで参戦。K嬢とは、レッズと全く関係のないところで一緒に遊びに行ったりしたことはあったけれど、こうして2人だけでゴール裏参戦するなんて、初めて顔を合わせた10年以上前には想像もつかなかったなぁ……(しみじみ)。お互いサッカーのサの字もなかったのに、全く別の過程を経て、いつの間にか2人ともレッズサポになってた、というのも不思議な感じ。
これまで、彼が来られない時は何の抵抗もなく1人参戦してたけど、6月の等々力で野次ラー指示ラー軍団に囲まれた時、初めて1人は嫌だな〜と思った。なので、同世代で、同じように応援志向のK嬢の存在は、本当に心強かったー。


そして駒場。私はいつも陣取るエリア(階段)を決めているのだけど、そこではネガティブな野次・指示を飛ばす人や、コールをしないくせに指示だけ飛ばし続けるような人はいない。逆に、少しでもいいプレー、選手の頑張りを感じさせるプレーに対しては、「いいよいいよー!」と叫ぶ人は結構いる。加えて、自分の声が聞こえないほどの圧倒的な声の塊。等々力2連チャンで周りの環境にうんざりしていた*1私には、とても心地よかった。
日差しを避けて裏の階段にいたら、18時過ぎ頃、コールリーダーの声が聞こえてきたので急いで戻った。最近亡くなられた、レッズサポが集まる飲み屋さんのマスターに黙祷を捧げるという話を聞いていたので。私はそのお店には行ったことはないけれど、清尾さんの本で読んだその方のエピソードは、とても印象に残っていた。謹んでご冥福をお祈り致します。



●この日のトリニータサポの応援

平日の遠方アウェイだったからか、出島が空いていたのは無理もない。

  • 中央に、明るい青の地に黄文字の「LOVE TRINITA」ダンマクが。その両脇に「GO AHEAD NOW or NEVER」(真ん中にライオンの紋章入り)と「I am T's 12 h」(「12」は、黄色く縁取られた赤いハートの中に描かれてる。デルモンテのマークみたいなカラーリングのハートだった)というのも張られてた。後者の「h」は続きがあるっぽいけど、折り曲げて張ってたので読めず。向かって一番左には、自由の女神みたいなグラフィックのダンマクもあり。
  • 選手個人ダンマクは、三木・福元各2枚、根本、松橋、内村、山崎、西川のが各1枚。それと「梅崎★司」(←これ、去年も埼スタで見たなぁ)、「継続は力なり 高橋大輔」。
  • 少人数ながら、黄色いバンデーラを張ってた。青と黄色のチェッカーフラッグを振ってる人もいた。
  • こちらが応援を切ってる時、「トーリニータ!」コールが聞こえた。

(過去のトリサポの応援に関するエントリ)

●頭ぐるぐるコール&チャント

「♪ラブトリニーター ラブトリニーター アレアレーオオオー」

このチャントもよく聞こえてきた。個人的にはトリニータの応援=これ、という感じ。「♪バモバモス東京〜」や、マリノスの「♪ダレダレーダレオー」と同じメロディ。

*1:7月は前月ほど悪い雰囲気ではなかったけれど、泥酔して呂律の回らない野次を飛ばす人、「サントス動けよ」しか言わない人が近くにいたからなぁ……