『イケ麺!』(69/100)

たまりまくりのはてな年間100冊読書クラブ感想。読了日は7/15。

イケ麺!

イケ麺!

北海道から沖縄まで、日本全国(韓国もあり)のご当地麺、個性派麺を食べ歩いた旅の記録。
ご当地麺本だったら、はんつ遠藤氏の『全国ご当地麺紀行』に尽きると思ってたら、その本にも載ってないような知られざるご当地麺&個性派麺多数。勝谷氏といえば、新宿のセルフ讃岐うどん店「東京麺通団」の仕掛け人の1人であり、雑誌『旅』連載時には、讃岐うどんを食べに行く回もあったそうなのだけど、この単行本ではばっさりカット。残ったのは「イグサ麺」(熊本県八代市)とか「ド・ロさまパスタ」(長崎市)とか「かすうどん」(大阪南部)とか、マニアックな麺がゾロゾロ。
その一方で、秋田の稲庭うどんや山梨のほうとうなど、超メジャーなご当地麺も結構載っててバランスがいい。いやー、日本ってほんとに麺類天国なんだなぁと実感させられる。


特に興味深かったのは、沖縄本島各地の沖縄そば店11軒の食べ比べ。ソーキそばは北部がルーツで、南部では具はねぎのみ、みたいなあっさり系が主流だとは知らなかった。面白い。
それと、焼きそばを新たなご当地麺にしようって動きが多いんだな〜と感じた。栃木のじゃがいも入り焼きそばとか初めて知った。


"筋鉄"(筋金入りの鉄、という意味らしい)こと担当編集者と勝谷氏との、「タクシー代ケチって大雨の中徒歩かよ!」みたいな、「こき使う編集者vs.文句を言いつつ命令に従うライター」的な掛け合いは内輪ウケっぽいというか、ちょっと古典的かも。