2006J1リーグ第23節 浦和レッズ○2-1●サンフレッチェ広島@埼玉スタジアム


↑は、デッキで腹ごしらえをしてた時に声をかけられ、「今日は本当に大事な試合ですから」と渡されたカード(1枚1枚手書きしてるんだろうか? すごい)。その後、選手紹介の後くらいだったかに、ゴール裏でも同じメッセージがプリントされたビラが回された。内容は要約すると「去年こういう試合を落として最後に泣いたことを忘れるな。今日はビジュアルも特別なことも何もないけど、ひとりひとりの声で勝利を呼び込もう」というもの。
実際、↓のエントリでも書いたように、レッズが今日みたいな試合を落としてしまいがちな傾向があることに危機感を持っていて、コールが始まる直前まで胸が痛くなるほどドキドキしていた。なので、ほんとに勝ってよかったと思う。薄氷を踏むような勝利ではあるけれども。


最近、試合の細かいことはよく覚えてないんだけど……
立ち上がりはいい感じで、達也のパスを受けた永井のシュート、伸二のトリッキーなパスを受けたヒラのシュートなど、惜しい場面が結構あった。ここで1点取ってれば……。でも決まらず、時間だけが過ぎていく。
頼むから先制点〜〜〜〜〜とじりじりし始めた35分、誰かがドリブルで持ち込み、豪快なミドルが決まった! 「ちょっとちょっと、今のすごいの誰?」と思ったら、闘莉王だった。ものすごく嬉しそうな表情がオーロラビジョンに映し出され、サポも大喜び。やっぱりサンフレッチェ戦では点獲るねぇ。しかし、よくあることとはいえ、何故あそこに居たんだろうw?
ここで選手もサポもホッと一息ついてしまったのがマズかったんだろうか。ショートコーナーからウェズレイがシュートを放ち、ギシが弾いた!と思った次の瞬間、ギシがボールと一緒にゴールネットに沈んでいた。「……?」とメイン側に目を転じてみたら、ウェズレイが例の弓を引くパフォーマンスを披露し、そこに駆け寄るサンフレッチェの選手たち。先制点からわずか数分後の失点……くっそー、あの弓引きと、佐藤寿人のコーナーフラッグ掴みだけはさせない!と思ってたのに。やっぱりレッズ戦では点獲るねぇorz


後半、調子の悪い達也に代わってロビー登場。なのにペースは完全にサンフレッチェのものに。レッズは足が止まってサンフレッチェに走り負け、セカンドボールを全然拾えなくなってしまった。
なんか、こっちのゴールキックだった筈なのに、あっさりとサンフレッチェにボールが渡り、あれよあれよと言う間にレッズゴール前に迫られる感じで、肝を冷やす場面続出。それに対してレッズは、サイドから展開しようとするけどフィニッシュまで至らない。たまにシュートを打っても、神と呼ばれる下田にことごとくセーブされる。アレのオフサイドの判定に、ギドが漫画の人みたいなものすごいジェスチャーで大激怒*1。ゴール裏からは「集中ーーー!」「来いよ!!」の叫び声が飛ぶ。かなり早めの時間から「アレ浦和」が始まった。
伸二に代わってヤマ、永井に代わって黒部が入ったものの、得点の匂いがしないので、「このままドローで終わっちゃうのか」と嫌な考えがふと頭をよぎった。「いや、諦めてどうする!」と自らを叱咤し、お腹に力を入れて声を出す。周りのサポも皆ものすごい勢いで歌っていて、暖房でもつけているかのような熱気の中、水が降ってくる。
チャントが「PRIDE OF URAWA」に切り替わってしばらくした頃、ドリブルで中に切れ込んだアレがパスを出し……フラッグでゴール近辺が隠れてしまって、その後どうなったのか見えなかったのだけど、一瞬シン、となった後ゴール裏は大熱狂、気がつくとゴール裏に向かってヤマがガッツポーズをしていた。ヤマが……ヤマが決めたの!? アレのパスをファーに走り込んだヤマが流し込んでゴール!という流れだったことを、リプレイで確認した。


ヒーローインタビューは勿論ヤマで、「途中出場だったので、出たらやってやろうと思った」というようなことを言っていた。ここ何試合か、ヤマはベンチスタートだったし、出てもパフォーマンスがとても悪かったので……そんなヤマが値千金のゴールを決めてくれたのは、本当に嬉しかった。その前に惜しいミドルシュートも打ってたし、暑い季節が去って本領発揮? 挨拶の時も、ヤマを称えようと「オーーーーーーーーー」と声を発しながら待ち構えるゴール裏を、てきとーにやり過ごして去ろうとしたのには笑った。
それと、ボールに喰らいつき、攻守に頑張ってた(特に守備)酒井が印象的。ピッチを去る時、当然のように酒井コールが送られ、律義に振り返って反応してくれていた。またベンチに戻っちゃうのは勿体ないよ、ギド。


サンフレッチェは運動量があり、守備もしっかりしてて、とても15位のチームとは思えなかったなぁ。しかも高柳とか柏木とか、あんまり馴染みのない若手がスタメンで活躍してたし。鋭いカウンターや、楔のパスを受けるのが上手いウェズレイには、何度もヒヤヒヤさせられた。
レッズも、とても2位のチームとは思えない(汗)内容の悪さではあるんだけど、苦しい試合をものにできたことを素直に喜んで、この勝利が次に繋がる(←人間力風)ことを信じたいと思う。サポがあれこれ言わずとも、選手もスタッフも問題点・修正点は判ってるでしょ?


試合以外の雑感。

  • 例のお弁当の売れ行きはどうだったんだろ。近くにいた人が食べてたけど、やっぱりあんまり美味しそうじゃ(ry
  • 坪井、誕生日おめでとう! 「HAPPY BIRTHDAY」の時、アイウエオ順のサポの名前に混ざって普通に「坪井慶介さん」と表示されてて笑った。
  • マッチさんも誕生日おめでとう。朝井さんが「近藤真彦さん」と読み上げた瞬間、軽いざわめきが起きていた*2。あと、「あべゆうき」さんもいたなぁ。
  • 「平川 TADAAKI 14」ボードを出してる女性の方は、もはやオーロラビジョンのカメラの定点観測状態になってる気がする。毎回「あ、今日もちゃんと来てる」と思っております。
  • MDP、サンフレッチェの監督の名前が2箇所とも派手に間違ってたけど、あれはまずいよ〜。しかも辞任直後とかじゃないのに……。オフィシャルにお詫びが載ってた。

●この日のサンフレッチェサポの応援

3連休初日だけど、遠方アウェイ・運動会シーズン・台風接近前だとやっぱり少ないね……。最小エリアのAビジターは7割くらいの入りだった。

  • まだガラガラな時から、後段に紫と白の細めのバンデーラを数本垂らしていた。どっかにくくりつけたりしてるんだろうか?(レッズのゴール裏にはバンデーラがないのでよく判らん)
  • ダンマクは、「URSUS」とか「BAD BOYS」(←2枚あった)とか、目立ってたのはサポチーム名らしきもの。あと「VIVA!!」とか「KING of LOCAL」とか、最前列に張られてたテープ文字っぽい「THREEARROW」とか、アルファベットのが多かったなぁ。
  • 選手個人ダンマクは、こちら側から確認できたのは、最前列の「一誠」と最上段の「前田俊介」くらい。
  • 着席派サポエリアと思われる前段で、サンフレッチェオフィシャルのフラッグが集団で振られてて、結構壮観だった。……と思ったら、サンフサポさんのブログに、佐藤寿人の後輩たちが応援に来てたことが書かれてた。彼らだったのかな。
  • 選手入場の時、マフラーを掲げていた。そして、毎回見かける「我等の心 共に広島に在り」のデカ旗が出されていた。
  • 「アレ浦和」と同じメロディのチャントは初めて聞いた。「♪アレ広島アレアレ〜×2 アレ広島 アレ広島 アレ広島アレアレ〜」という歌詞だったような。
  • 旧ウーべコールと同じメロディのもある。レッズよりテンポがゆっくりめで、「浦和レッズ!」のところが「サンフレッチェ!」。
  • 「♪アレアレー アレアレー アレアレひ・ろ・し・まー」とか「♪俺らの広島 勝利目指し××(略)ラーラララー 立ち上がり歌を歌い」(××部分は聞き取り不能)とか、聞き覚えのあるチャントを歌ってた。この2曲は結構好きだったりする。
  • 「ひ・ろ・しま! ひ・ろ・しま!」コールはピンチの時か何か用?
  • セットプレーの時、マフラーを振り回してるのが見えた。声までは聞こえなかったけど、「♪サ〜ンフレッチェ〜」コールをしてたのかな。


(過去のサンフサポの応援に関するエントリ)

●頭ぐるぐるコール&チャント

「♪さあ行こうぜ何処までーもー 走り出せ 走り出せー かーがやけ俺たちの誇りー 広島 広島 オオオーオー オーオーオーオー」

ベイ・シティ・ローラーズの『SATURDAY NIGHT』のメロディのチャント。サンフレッチェ戦の「頭ぐるぐる」は毎回このチャントのような気がするけど、やっぱり印象的なので。今日も2回ほど耳にした。

*1:すごい形相で怒鳴りながら、頭かきむしったりとか飛び跳ねたりとか。これもよくあることだけど、テレビ観戦の時と違って現地で直接見る機会は少ないので。それどころではない状況だったけど、密かに笑ってしまったことは内緒

*2:字も一緒だし、マジでマッチだったら面白いなぁ