2006J1リーグ第25節 京都パープルサンガ●1-5○浦和レッズ@西京極総合運動公園陸上競技場

 ←西京極駅臨時改札。この8時間後、レッズサポがここにリアルたらこ状態で押し寄せてた


西京極の待機列に戻る前、早足で歩いてた錦市場で『Sailing』*1が延々と流れていた。「こりゃ幸先いいな」と思わずにんまり。
スタジアムに入ったら入ったで、明らかにレッズサポの方がサンガサポより多そうな感じ(レッズゴール裏の密度を考えると、6:4くらいの割合だった印象)。かなりホームジャックに近い状態だったんじゃないだろうか。
5-1なんてスコアは本当に久々で、「大勝」と言ってもいいとは思う。でも個人的には「圧勝」「完勝」って感じはしなかったなぁ。それと、後半ロスタイムの坪井の怪我が心配で、手放しで喜べる気持ちにはなれなかった。左靭帯損傷で全治3-4週間って……冴え渡るディフェンスでチームを支えてくれていたのに、嗚呼。


シトンが出場回避、伸二・相馬・黒部はいずれもサブで、達也の1トップにロビー&ヤマの2シャドー。ここにトミーが入ったら、去年のレッズのスタメンっぽくなるな〜と思った。
そしてここ数試合、立ち上がりはよかったのに、今日は何だかうすぼんやりとした印象。サンガの選手に振り切られ、シュートまで持ち込まれるような場面がちょこちょこあって、「あ、あれれ?」って感じだった。まさかまた、下位チーム相手に油断する悪癖が出たのでは……と不安が胸をよぎる。
特に先制してすぐ後、田原がヘッドで落としたボールを中山きんにくんにサクッとゴールに蹴り込まれた時は、一瞬凍結してしまった。こんな状態で大丈夫なのかと……。
ただ、そのまた何分か後の、ヒラのスーパーミドルシュートには感動した! いやぁ、あのシュート、まさに「ザックリと突き刺さる」って表現がぴったりくるような弾道だったなぁ……あまりの素晴らしさに、「まさか、今のゴールはヒラ!? ポジション的にはヒラだけど」と疑ってしまったほど(ヒラ、ごめん)。そして、このゴールのおかげで、うすぼんやり感を多少払拭できたかな、という印象。
西京極はピッチとスタンドが遠くて、前半の3得点のうち、ちゃんと見えたのはヒラのゴールだけだった。1点目、CKからの闘莉王ヘディングシュートはゴール前に人がごちゃごちゃしてて「今の……入ったの?」って感じだったし(ゴール裏のサポの歓喜の反応がやや遅かったのは、見えてなかった人が多いからだと思うw)、3点目のロビークロス→達也のヘディングシュートも同様。どちらも、チャントのおかげで得点者を知ったほど。「レッズがサンガを圧倒」って流れではなかっただけに、何となく点が入っちゃったような感じがした(ごめんなさい)。


3-1で迎えたハーフタイム、近くにいた人たちが「いやぁ、今夜は旨い酒が呑めそうだなぁ」とホクホクしていた。でも私は「2点差じゃ全然安心できないよ〜」「サポが気を抜いちゃダメだよ〜」とまだピリピリ。
そんな風に、必要以上にいからせまくっていた肩の力が少し抜けたのは、後半6分のヤマのゴールのおかげ! ロビーのパスに反応し、左サイドからフリーで抜け出してゴールに向かってくる姿が、今年のナビスコ福岡戦@駒場の時とちょっと似ていて「これはイケる!」と思った。涼しくなってからのヤマはほんとにいいなぁ。今日も、サンガ選手と競り合った時のあまりの跳躍力に、改めて感心してしまった。久々にスタメン出場のロビーも、調子が戻ってきてるんじゃないかな?
そして前節に比べると、積極的にシュートを打っていこうという姿勢を感じられて、外してもゴール裏は「いいよいいよ!」と拍手の連続。サンガのプレスが甘くて、楽に打たせてくれるような状態だったっていうのもあるけど、逡巡する時間が短くなったような気がする(特に達也)。
アレと交代で入った相馬の5点目は、サンガDFに当たってコースが変わって入ったものだったけど、近くにいた人が「やっぱり打てばいいことがあるんだよ、うん」と言ってて、納得してしまった。ただ、ロスタイムの達也・永井の宇宙開発ショーは、1本くらいきっちり決めて欲しかったぞ(苦笑)。あと、長谷部のシュートは最近、あらぬ方向に飛んでいくようになっちゃった気がするなぁ。


そしてロスタイム、坪井がパウリーニョ(?)を止めようとスライディングタックルし(←彼の目撃談)、そのまま倒れてピクリとも動かなくなってしまった。静まり返るレッズゴール裏、「ヤバい、×出してるよ……」とつぶやく彼。しかも、担架から一度落っことされていたように見えた。これがなければ、もっとワーイワーイと喜べたのだけど。
しかも闘莉王まで怪我とは……。今回久々にサブに入ってたネネ、次からは頼むよ〜。


サンガは、22番の渡邉が目に付いた(実はこの選手、今日初めて知った)。アレとのマッチアップに勝ってたしorz、運動量が豊富で、厄介な動きをする選手がいるな〜と思うと大体この人だったような。「22番、要注意だな」「だね」とささやきあってた人もいたほど。三上と石井はあんまり印象に残ってないのが残念。



●この日のサンガサポの応援

チケット完売のはずなのに、ホームゴール裏は結構空いてるのでは……と思った。

  • サンガ戦のテレビ中継で必ず映る、バックの「燃えよサンガ 京都市役所サポーターズクラブ」ダンマク(白地でかなりでかい)を見て、「西京極に来たんだなぁ」と実感。メインには「必勝!! 京都パープルサンガ後援会」ダンマクもあった。
  • ホームゴール裏のダンマクは、中央に「HARDCORE NAKED」、その脇に「共に闘おう!俺達がついてるぜ!」の手書き白ダンマクが。さらにその横には「ONE FOR TEAM」(白地に黒文字)と「頑張れパープルサンガ」(紫地に金文字)というのが張られてた。
  • 選手個人ダンマクは、一番バック寄りに「必殺! 仕事人 林丈統」、一番メイン寄り(だったと思う)に「一蹴守魂☆手島和希」(何故か青地)。「PURPLE IMPACT 美尾敦」と「紫の恒星 渡邉大剛」、あと中山のダンマクは、デザインが同じで三つ子みたいだった。
  • 三上と石井のダンマクは、メイン寄りの辺りに並べて張ってあった。意識しての配置だったんだろうか。
  • ゲートの上に、舞妓はんのイラストが描かれたダンマクあり。いかにも京都のチームっぽくてよろしおすなぁ。何か外国語のメッセージも書かれてたけど、遠くて読み取り不能
  • 反対側からでも目についたゲーフラは、結構上の方で出してた紫のイラスト(?)に白で一文字「支」と描かれたもの
  • 後段中央、コアサポが集まってるっぽい辺りで「勝」と一文字書き殴った白ゲーフラが大量に掲げられていた。
  • 練習中だったかに、紫と黒の地に金で鳳凰のイラストと「京都」の文字が描かれたデカ旗を出していた。
  • 選手入場の時、マフラーを掲げていた(後半も)。
  • 前半・後半とも、キックオフ直後は『Yellow Submarine』メロディのチャント「♪アレアレー アレアレー フォルツァ京都ーアレアレー (略) フォルツァ、京都!」を歌ってたような。
  • 「♪オーーーバモ京都ーーー 京都、京都、バモ京都ーーーー」チャントは初めて聞いた。このメロディ好きなチーム多いねぇ*2
  • その「バモ京都」の時、電光掲示板の真下で2色に塗られたパラソル(紫と金? 紫と黒? 暗かったのでよく見えず)を回してる人がいた。でも、次に見た時はもうパラソルは消えていた。
  • ガンバと同じメロディのチャントがあった。歌詞は確か「♪フォルツァビオラエ、フォルツァビオラエ、フォルツァフォルツァフォルツァビオラエ」で若干違う。
  • 「♪むーらーさーきだーましい」のチャントは、ピンチの時に歌うのかな。
  • アイーダのメロディのチャントは、やっぱり相当ゆっくりめ。レッズの場合、「ドンドンドンドン」と一定のテンポでタイコを叩き続けてるけど、サンガのは途中で「ドン、ドドドン」と入ったりしてた……気がする。
  • やっぱりチャントの種類がすごく多いと思った。


(過去のサンガサポの応援に関するエントリ)

●頭ぐるぐるコール&チャント

「♪レッツ・ゴー・はやーし! レッツゴーはやしたけの〜り ラーラーラーラーは〜やし ○ー○ーてーやれ」

「○○てやれ」は「見せてやれ」だか「決めてやれ」だったような……。埼スタでも歌ってた記憶がかすかにあるのだけど、今日も林投入時&坪井が痛んでる時の最低2度は歌ってた。特に坪井が倒れてピクリともせず、こちら側が凍りついてる時に歌い始めたのには「今のうちに点獲れって意味?」と邪推したり。まぁそれを抜きにしても、かなり頭ぐるぐる感の強いチャントだった。ジェフの時の『ラ・クカラチャ*3』にしろこれにしろ、林のチャントっていつも印象深い。

「♪ドンスコドン ドンスコドン ドンスコドン ソイソイソイソイ」

埼スタで「ポンポコポン」みたいに聞こえて、「!!!???」だった脱力感のあるコール。確か前半25分頃、サンガの間接FKの時にこのコールが始まって、「これだ!」と密かに色めきたった(こっちは応援を切ってる時だったし)。で、今回はこういう風に聞こえたんだけどw本当は何て言ってるんだろう?

*1:言わずと知れた『We are Diamonds』の元歌

*2:私が知ってる限りでは瓦斯、アルディージャマリノスヴァンフォーレアビスパで歌ってる。アルゼンチン系の応援を志向するチームでの採用率が高いらしいけど、サンガってそういう感じではないよなぁ

*3:「♪ゴールは〜やし ゴールは〜やし〜 たっけのりゴール〜」