大阪「カンテ」のマサラチャイ&キャラメルバナナケーキ


大阪には、ミックスジュース文化と並んでチャイ文化がある。美味しいチャイを手軽に飲めるお店が多いのだけど、その先駆けとなったのが、「カンテ」なんだそうな。


ここのチャイは、スタンダードなプレーンチャイ、各種スパイスを加えたマサラチャイ、ミントと一緒に煮出したミントチャイなど6種類くらいあり、それぞれアイスもできる。私は、ジンジャーがフワッと香るマサラチャイが好きだ。ミルクに負けず紅茶の味がしっかりと感じられる、コクのある味わい。
残念ながら、東京のカフェで飲めるチャイは、紅茶の風味が充分に出切っていないのをスパイスの香りでごまかしている……というものが多い気がする(カンテの茶葉を使ってるカフェとか、美味しい店もあるけど)。東京の街をこよなく愛する私だけど、「カンテ」のチャイを飲む度、こういうお店がある大阪ってうらやましいな〜と思う。


お腹に余裕があれば、ケーキも食べる。何種類かあるけれど、私は「キャラメルバナナ」一辺倒。シフォンケーキ風の生地にバナナがたっぷり練り込まれた、ずっしりと食べごたえのあるケーキで、ゆるくホイップした生クリームとハチミツがかかっている。サイズも結構大きいので、小腹が空いた時など、ちょっとしたごはん代わりになるのでは、という感じ。


「カンテ」の存在を知ったのは8〜9年前のことで、大阪在住だった方に教えていただいて以来、関西に行った時は、大抵チャイを飲みに寄っている(大阪でお茶を飲むなら、「ムジカ」か「カンテ」だ)。
最初はアメリカ村にある店に行っていたけど、なくなってしまい、ホワイティうめだ(地下街)店に行くようにしたら、またしても閉店。気がついたら阪急三番街(地下街)に出現していたので、今はここに行くことが多い。先日、三番街店が満席で困っていたら、梅田ブルク7という映画館ビルの地下に入ってるのを見つけ、無事美味しいチャイにありつけたのだった。大阪に行った彼に「マルビルの『カンテ』でチャイ用の茶葉を買ってきて」と頼んだこともある。……そんな具合に、大阪に常に数店舗存在しているのだけど、とても居心地がよいという中津本店には未だ行ったことがない。いつかきっと。
そうそう、「カンテ」のアルバイトさんは、伝統的に音楽活動をしている人が多いそうで、トータス松本ほかウルフルズのメンバーがバイトしていたことでも有名なんだそう。


●Cante Magazine
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