ハンとチューイのワンツー、ジャバのポストプレー

ぼくたちのスター・ウォーズ

ぼくたちのスター・ウォーズ

SWのプレミア試写会や先々行オールナイトなどをコスプレ姿で盛り上げていた、SWファンクラブの会員たちが綴った研究本。
サントラ、ポスター、スピンオフ、プラモデル、フィギュア、ゲーム、コスプレなど、それぞれの得意分野について熱く語っていてすごい。「スター・ウォーズのテーマ」冒頭の♪ジャーン、の響きがエピソード4〜6はそれぞれ違うとか、オリジナルポスターの真贋を見分けるポイントとか、カルトQじみた知識量にただただ感心するばかり。へぇボタンを連打したくなる(古)。
圧巻は、旧3部作(エピソード4〜6)のオリジナル版→特別篇→DVD版の変更点リスト。「ハンを待ち構えてて尻尾を踏まれるジャバ」や「帝国の滅亡に沸くコルサント」など、特別篇でつけ加えられたのが一目瞭然な場面は知っていたものの、ここまで細かく修正が施されていたとは……。ついでにDVDを未だに観ていない私は、エピソード6のラストに登場する霊体アナキンが、ヘイデンにサシカエられたということを初めて知った(苦笑。ルークはマジで「誰?」って感じなんじゃないだろうか)。
「何故ダゴバに強いダークサイドの渦巻く洞窟があったのか」「"フォース"の変遷」の考察はなるほど、という感じ。
それ以外にも、「歯科医学から見たスター・ウォーズ」「サッカーとスター・ウォーズの類似性」といった、どーやったら結びつくんだ?と思わせる独自の視点の論文もあり、なかなか興味深かった。「トルーパーが弱いのは虫歯のせいではないか?」「SWのキャラからベストイレブンを選出してみよう」といったことを真面目に語っているのが笑える。
ちなみにサッカーチームは、ならず者キャラばかりを集めた「F.C.ROGUE」だと、ハン・ソロ、チューバッカ、ジャバ・ザ・ハットの3トップになるらしい。ジャバがゴール前にどっしり張って、ハンとチューイが2シャドーってことなんだろうか。2シャドーのコンビネーションは抜群だろうけど、ジャバのポストプレーは期待できない気もする(笑)。
ひとつの映画作品(シリーズ)へのファンの思い入れ&愛情の強さに驚かされ、これだけいろいろな楽しみ方ができるんだなーと感心させてくれた一冊。


ちょっと気になったのは、目次の筆者名が全部ハンドルネームだったこと(本文の見出しには本名も併記されてるのに)。同人誌っぽいというか……あえてそれを狙ったのかもしれないけど、これで引いてしまう人は結構いるんじゃないだろうか。

あっ、レイアの母親問題については激しく同感。エピソード3の初見の後、真っ先に頭に浮かんだのは「じゃあ、あの、"綺麗でやさしくて、いつも悲しそうな顔をしていた(←うろ覚えなのでちょっと違うかも)母親"って誰のこと?」ってことだったので。