『美味巡礼の旅』(44/100)

食関係の本は私の読書ジャンルの大きな一角を占めているのだけど、最近、また立て続けに読んでいたりする。読了日は4/28。

日本のあちこちを飛び回って各土地独特の名産品や料理を味わいまくり、自ら「味覚人飛行物体」を名乗る小泉先生が、47都道府県の美味なるものを綴ったコラム集。
毎日新聞の連載を1冊にまとめたものだそうで、地方ごとに章分けされており、1見開きにつき1市町村という感じのコンパクトな文章量。東京、大阪など説明不要な大都市以外は、まず街の立地、特徴などを紹介しているのが判りやすかった。その分、ひとつひとつの食べ物への言及はやや少なめで物足りない部分もあるのだけど、「うま汁」「チュルリチュルリ」「胃袋に飯がすっ飛んでいく」「コピリンコ」など、小泉節全開で紹介される食べ物の数々は、やっぱり美味しそう!と感じさせられるものが多かった。
既刊の小泉本と被るネタもあるのだけど、日本って狭いのに本っ当に多様多彩な食文化を持つ国で、私の知らない食べ物がまだまだ沢山あるんだなぁ、と感心。以下、特に気になったものをメモ。巻末にお店の連絡先リストが載っているのも親切。