2006J1リーグ第10節 浦和レッズ○2-0●大宮アルディージャ@埼玉スタジアム

朝7:30過ぎ、スタジアムに向かうために地元駅前を歩いていたら、いきなり「うらーわレッズ!」と叫ぶ声が。びっくりして辺りを見回したら、トラックから2人組のお兄さんが顔を出して、こちらに向かって拳を振り上げていた。ニコニコと手を振り返し、ひょっとしたら今日、仕事で試合に行けないかもしれない2人の分まで頑張らねば、と思った。
レッズサポがあふれている埼玉県内ではなく、レプリカを着ていると視線を感じる千葉県内での出来事なので、なかなか嬉しい不意打ちだった。


さいたまダービーは荒れ模様になったものの、無事勝利。お兄さんたち、勝ったよ!! リーグ戦連敗を避けられてよかったよかった。
でも、ギドが言うような「ゲームを支配できていた」って印象ではなかったなぁ……どっちもどっちというか。ここ数試合、ずっと気になってる以下の2点は今日も改善されてなかった感じ。

  • 立ち上がりがまたもや様子見風(これはそういう戦略なのか?)
  • シトンまかせにしないで誰かフォローしなよ〜。ついでにシュート撃っちゃおうよ〜

「PRIDE OF URAWA」で始まった前半、アルディージャにスペースを消されて、思うように攻撃の形が作れてなかった感じがする。でも、キックオフ後割とすぐの時間に、シトン→アレの大きなサイドチェンジがあったので、「大きなサイドチェンジが見られた試合は勝つ」の俺法則に従って、「もしかしたら今日は大丈夫かも」と感じたりした。
それとアルディージャはラフプレーが多くて、長谷部やシトンが削られたり倒されたりしてるのを見て「やめてくれ!!」と思った。加えて、啓太と桜井が接触して、啓太はかなり長い時間顔を押さえ、鼻血?をぬぐっていて「大丈夫だろうか?」と不安になる。桜井の拳が啓太の顔面に入ってたそうだけど、こんなことをしてもお咎めなしですか、そうですか(怒)。
その直後、両軍の選手が入り乱れて荒れた場面は、何が起きたのか一瞬判らなかった。彼に聞いたら、啓太が桜井に対して「報復」っぽいタックルをかましたそうで、それはマズいなぁと焦りつつ、普段キレたりしない啓太(他チームサポには誤解されてるようだけど)がそんなことをするのって珍しすぎる、とも思った。
ジリジリするような展開の中、伸二のスルーパストニーニョが処理ミス、シトンがかっさらってドリブル→シュート、決まった! 前半のうちに先制点を取れてホッとした。


前半の最後の方、都築、闘莉王、森田の3人がゴール前でがっつり交錯し、都築が痛んでしまってハーフタイムにギシに交代。
後半も何だかしんどい展開。ホリが猛然と駆け上がり、相手DFをかわしてシュートを撃ったり、伸二と途中交代で入ったウッチーがミドルシュートを撃ったりと(ここ、ハイライトで流して欲しかったなぁ……)、「お!」と思う場面もあったのだけど。あと、平川が伸二のパスに反応できてなかった(苦笑)。雨の埼スタの啓太ミドル*1キタ!と思ったけれど、残念ながら宇宙へ行ってしまった。
後半30分過ぎ、啓太が2枚目のイエローを出されて退場……orz これは厳しすぎると思いつつ、「アルディージャがイケイケモードになったところを上手く突いて得点できないかな」という期待もあった。
その期待に応えてくれたのが、平川と交代で入った永井! 1点差のまま終わるかと思ったロスタイム、シトンと土屋が潰れ合ったこぼれ球を落ち着いて流し込み、ボールがコロコロコロ……とゆっくりと転がってゴールマウスに入ったのを見た途端、涙腺が緩みかけてウッときてしまった。永井チャントは数あるチャントの中でも3本指に入るほど好きなのだけど、今日は気持ちよく歌えた。


ヒーローインタビューはシトン。選手入場の時、シトン子ちゃんを抱っこしてたけど、可愛かったなぁ。
そして、バックアッパー最上段に「We are Diamonds」の全歌詞が描かれたダンマクが張り巡らされていて壮観。キックオフ前から皆「あれ見て」「すごいな〜」と注目していた。クラブが出したもの?と思ったりしたのだけど、サポ有志の方々の手によるものだったのですね。お疲れさまです。
今日は当日抽選の人数が多かったし、ここ数試合よりは明らかに混んでいたけれど、入場者数54774人というのはやや拍子抜けだった。ホーム開幕戦の時もそうだったけど、61118枚売れてる報道はなんだったんだろう。シーチケホルダーの死にチケとか影響してるのかなぁ……。






賛否両論らしい、土屋への激しいブーイング。私はあのことが起きた時はただただ達也が大怪我をしたという事実が悲しく、土屋氏(ryって感じではなかったのだけど、あの時以来久しぶりに土屋を肉眼で見ると、やっぱりムカッときてしまうものだなーと……。外見のせいでやたらと目立つし。
で、基本的にブーイングはしない派*2だけど、スタメン発表で土屋の名前が読まれた時だけは、思わずしてしまった。試合中だってああなって当たり前だと思ったし、土屋だって、ああされることを覚悟の上でダービーに乗り込んで来てたんじゃないのかなぁ。しかも今日は、土屋のスローインの回数が妙に多かった(レッズの右サイドを狙ってたからじゃないかな、とは彼の弁)ので、当然ブーイングの回数も増える。
個人的にものすごく嫌だったのは、後ろの列にいた人。ブーイングするたびにゲラゲラ笑い、挙句「俺、土屋にブーイングしてるうちに楽しくなってきちゃったよ(笑)」だと。それって何か勘違いしてない? 楽しんでするようなもんではないでしょ?と強烈な違和感。この手の人ってブーイングが主目的になっちゃってて、達也が大怪我をして貴重な時間を失ってしまったことへの怒りや悲しみは、正直どうでもいいんだろうな〜と思った。ただ、私の周りでは、コールやチャント中は真剣に声を出してる人が多くて、その時にまでブーイングをするような人はいなかった、とりあえず。
そういえば試合終了後、土屋は永井と肩を組んで健闘を称え合って(?)いた。三菱養和出身仲間だからかな。


●この日のアルディージャサポの応援

売り切れと聞いていたAビジター、上の方が空いていた。雨の予報だったからかなぁ……。レッズのホームゲームの時はカバーがかけられているNTT DoCoMoの広告が今日は出されていた。

  • ダンマクは選手個人に対するものが圧倒的に多かった。
  • 吉原はすでに大人気なのか、白地にオレンジのライン入り、紺字の「更なる上へ! 吉原宏太」と、オレンジと紺の「大宮の疾風 吉原宏太」の2枚が堂々最前列に張られていた。出番なかったけど。
  • 最上段には「軍団長 平岡靖成」「One's way 大悟」「バウル 土屋征夫」(バウルの文字は土屋らしきシルエットの中に書かれてた)、「猛進 久永辰徳」、同じデザインで双子みたいな「右サイドの疾風 西村卓朗」「大宮の対人要塞 片岡洋介」など。
  • ゲーフラは、白地に黒い文字で「大 宮 独 立」と書かれたものが目についた。
  • ひっそりとした「トニーニョ」ダンマク&個人的に好きな標識ダンマクが見当たらず残念。あと、いつも印象的な0486ゲーフラネイティブアメリカン風の謎の人物が描かれたダンマクも見なかったなぁ。
  • 天皇杯の時に記事になってた例の幟も出てないなぁ、と思っていたら、選手がアップに登場した途端、ザンッて感じで出されていた。
  • 最前列の大旗は、「久永」と書かれたやつが目立つ。
  • 今日も練習の時からコール、チャント開始。追い風だからか、ものすごく大きく響いてきた。
  • バンデーラが以前より長くなった気がする。前は「短っ!」と思ってたので。
  • コーヒールンバ」のメロディのチャントは新曲だろうか。
  • 「お金が無くても頑張るぜ」みたいな歌詞のチャントは初めて聞いた(詳細は覚えてない)。
  • ヴェルディの「♪レッツゴー トーキョー」コールと同じ節回しで「♪カーモン オーレンジ」コールをしていた。
  • アルディージャといえばこれ、な「♪愛してるぜ We're ORANGE!」は今日も何回か歌っていた。
  • 「土屋!土屋!」コールをしていた(そのコールにまでブーイングするレッズサポ(苦笑))。
  • 最上段でしなり棒の大旗を振ってた人がすごく目立っていた。


(過去のアルディージャサポの応援に関するエントリ)
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20051229/p1
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20051022/p1
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20050709/p1
http://d.hatena.ne.jp/RINRIN/20050604/p1


●頭ぐるぐるコール&チャント

「♪行け行け大宮ー 我らの大宮ー 攻ーめー上がれオレンジ ララーラーララララー」

スカパラの「A Quick Drunkard」メロディのチャントって、最近だとマリノスが使ってたりするけど、個人的にはアルディージャのこのチャントの印象が強い。

*1:昨年6月のナビスコ予選アルディージャ戦での先制点

*2:人間力、鱸など、憎しみを燃やす数少ない相手にはしてしまう